みなさまこんにちは、声優の西田望見です!
ヨネダコウさんの同名コミックを原作とした劇場版アニメ『囀る鳥は羽ばたかない』、水田ゆきさんの電子コミックを原作とした実写化映画『性の劇薬』など、BL漫画を原作とした作品が続々と劇場公開され、今年6月からは水城せとなさんの『窮鼠はチーズの夢を見る』が実写化されることが決まってます。
かく言う西田も学生時代はBLにハマっており、とある友人といつもアニメイトさんやとらのあなさんで漫画を買いあさっておりました。友人は、「ジャケ買いの神」という異名をとっていたのですが、彼女は表紙だけで自分好みの漫画を見極める目をもつ女で、私のBLの師匠でした。
今回は、最近私がBLから遠のいていたので、ジャケ買いの神におすすめを沢山聞いてその中でも、これはッッ……!と思ったものを厳選しました。神の力は衰えていませんでした。私が好きなものをドストレートかつ豪速球で投げてくれたので、新しい漫画に出会えた幸せを含めて紹介いたします。
まず初めに紹介させていただくのは、『宇田川町で待っててよ。』などで知られる秀良子さんの作品『STAYGOLD』です。
祥伝社「on BLUE」で連載中のこちら。両親不在で一つ屋根の下、中山家に暮らす4人は、血がつながっていたり、いなかったりと複雑な家庭環境。そんな中、甥っ子である駿人は叔父である優士に片思いをしていたのだが、喧嘩の終わり(最中?)で好きという気持ちを告白してしまう。甥っ子の成長を見守ってきた叔父の優士はその告白を受け止めきれず……中山家の日常はどうなるのか! といった物語です。
この作品は、とにかく片思いが切ない+かわいすぎて胸が締めつけられます。
駿人がとにかくまっすぐ芯のある純粋な性格をしているので、「好き」が透き通ったピュアな言葉なのです。一見ツンデレのように見える駿人なのですが、純粋であるがゆえのデレデレな性格もまたかわいいポイント。
そんな駿人に翻弄される優士も、また見どころです。
叔父という立場や状況に葛藤する姿を見ると、駿人の恋心を知っている読者としては苦しく切なくなってしまいます。最新刊5巻が発売されたばかりですが、早く優士と駿人のラブラブな姿をみたくて打ち震えております。
そして、優士の弟であるコウとその友人・日高仁の恋愛模様も見どころ。コウと仁は中学時代からの仲の良い友人で、仁はコウのことが中学のときからものすごく大好き。ただ仁は勇気がなく、その思いをコウに伝えられず大学まで進学してしまい……。という、これまた片思いなのです。
コウが女の子にモテモテな性格なので、隣で見ている仁の気持ちが切ないッ!最新刊まで読んだのですが、この2人の恋愛模様に関しては切なすぎて胸ではなくみぞおちあたりがギューッと締めつけられました。
ネタバレにならない程度でお伝えしたいのですが、仁の最後のモノローグの「寝息」と「シャンプー」あたりが私の切ないツボで、おもわず号泣してしまいました。ぜひ読んでください。