スラダン、あしたのジョー、キャプ翼、柔道部物語! 男女別「好きなスポーツマンガ」ランキングの画像
男女別「好きなスポーツマンガ」ランキング
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 東京オリンピック、パラリンピックの開幕まで200日を切った。1月6日には、大会組織委員会によって、柔道マンガ『YAWARA!』、テニスマンガ『Happy!』(ともに小学館)などの大ヒット作品で知られる浦沢直樹氏による書き下ろしポスターが発表された。

 昭和から令和まで、数多くのスポーツマンガがあるが、中でも一番思い出深い作品は何か。今回は、10~50代の男女300名をターゲットに「一番好きなスポーツマンガ」について男女別でアンケート調査を行なった。

 男性回答者の中で8%の人から支持され、男性部門第3位となったのは高橋陽一氏によるサッカー漫画の名作『キャプテン翼』(集英社)。1981年から1988年まで『週刊少年ジャンプ』で連載された、主人公・大空翼らの活躍を描いた同作。その後、『キャプテン翼 ワールドユース編』、『キャプテン翼 ROAD TO 2002』、『キャプテン翼 GOLDEN-23』など舞台を変えて物語が描かれ、2017年6月の『キャプテン翼 ライジングサン』第6巻発売で、シリーズ通算100巻を突破した。1983年のアニメ化によって日本にサッカーブームを沸き起こした同作は、プロ選手にもファンが多く、国内では中田英寿や川口能活、国外でもリオネル・メッシやアレッサンドロ・デルピエロらが作品からの影響を公言している。

 2018年にも1年間にわたって新アニメが放送され、長い歴史に新たなページを加えた同作だけに、世代を問わず幅の広い年齢層からの支持が集まった。「スポーツの楽しさを最初に教えてくれたマンガ」(44歳・男性)、「敵がどんどん味方になっていくのが爽やかで良い」(40歳・男性)、「オーバーヘッドにドライブシュート、全部練習したな~」(38歳・男性)などというコメントが寄せられた。

 また同じくサッカー漫画からは、小林有吾氏の『アオアシ』(小学館)や、大島司氏による『蒼き伝説 シュート!』なども票を集めた。

 男性部門第2位(10%)は高森朝雄(梶原一騎)氏原作の、ちばてつや氏によるボクシングマンガ『あしたのジョー』(講談社)。1968年から1973年まで『週刊少年マガジン』で連載された同作は、1970年にアニメ化。主人公・矢吹丈だけでなく、ライバルキャラたちの人気も強く、作中で力石徹が死去した際は、作家・寺山修司の発案で実際に葬儀まで行われるなど社会現象となった。

 50代を中心に多くの票を集めた『あしたのジョー』。「迫力ある戦いとストーリーは唯一無二」(58歳・男性)、「不器用ながらも拳ひとつで生き抜くジョーたちの人生に心ひかれました」(55歳・男性)、「当時私は子どもでしたが、それでも大感動したのを覚えています」(54歳・男性)、「高校の頃に読んで、こんなに面白いマンガがあるのかと震えた」(37歳・男性)といった声が寄せられた。

 12.5%の票を集め、男性部門第1位となったのは井上雄彦氏のバスケットボールマンガ『SLAM DUNK』(集英社)。1990年から1996年まで『週刊少年ジャンプ』で連載された同作は、今年10月で30周年を迎える。まったくの初心者だった主人公・桜木花道が、血のにじむような特訓と、秘めたる才能をもって高校バスケ界を騒然とさせる選手にまで成長する姿を描いた『SLAM DUNK』。桜木のチームメイトである流川楓や宮城リョータ、三井寿といった選手だけでなく、相手チームの陵南高校や海南大附属高校の選手らも人気を集めた。

 30代と40代を中心に多くの票を集めた同作。「リアルな作風とキャラ造形は唯一無二」(38歳・男性)、「スラダンを読んでバスケ部に入った」(39歳・男性)、「NBAをイメージさせる個性豊かなキャラが魅力的でした」(46歳・男性)、「毎試合毎試合、緊迫感のある展開がすごかった。バスケの魅力を教えてもらった」(41歳・男性)、「セリフもいい。思い出すと体が震える」(42歳・男性)といったコメントが上がった。

 そのほか、男性からの回答では懐かしのマンガも多数寄せられた。小林まこと氏の『1・2の三四郎』(講談社)、梶原一騎氏・原田久仁信氏の『プロレススーパースター列伝』(小学館)といったプロレスマンガ。鈴木信也氏の『Mr.FULLSWING』(集英社)や森高夕次氏・足立金太郎氏の『グラゼニ』(講談社)、原秀則氏の『やったろうじゃん!!』(小学館)といった野球マンガ。渡辺航氏の『弱虫ペダル』(秋田書店)や曽田正人氏の『シャカリキ!』(秋田書店)、玉井雪雄氏の『かもめ☆チャンス』(小学館)といった自転車マンガへの投票もあった。

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