人が長く使い続けた物には想いが宿り、年月を経て「付喪神」となる……。母の形見である“帯”をいつも持ち歩いていた一也は、ある日、不可思議な物体に襲われてしまう。そのときに助けてくれたのは、“帯”の付喪神・桐葉だった！ アクションありラブコメありちょっぴりセクシーありの妖怪バトルファンタジー、それが『つぐもも』だ。
ＴＶアニメ第１期が２０１７年に放送され、２０２０年に第２期が放送予定であることが発表された『つぐもも』。魅力的な女性キャラクターたちのおかげで、放送中に視聴者をざわつかせた本作だが、実は原作コミックでは、さらに女性キャラたちがスゴイ。
原作者・浜田よしかづ氏の艶のある筆致で描かれるキャラクターはみな個性的だが、どういうわけか必ず脱ぐ展開に。登場するキャラクターは全員……という強い覚悟と信念を感じさせるほどだ。読者としては、勝ち気なキャラクターが出てきたりすると、「今度はどうやって……？」とつい身構えてしまう。
もちろん、女性キャラの魅力だけではない。作品の骨格となるストーリーの読み応えも抜群。セクシーな緩和があることで、シリアスな展開の緊張感を際立たせているのだ。
原作では亡くなった母親と一也、そして桐葉の関係性など物語全体の核心に近づいていくヒリヒリ感はたまらない。バランスをすべて計算づくで描いているに違いない。おそらく。
そんな『つぐもも』は、現在、原作コミック２３巻が発売中。第１期でアニメ化されているのは７巻までの内容なので、第１期をみていないあなたも、第２期が始まる前に今から予習してみてはどうだろうか。
また、「つぐもも」の“ちょっとＨな”ＯＶＡ制作応援クラウドファンディング企画も目標金額の２６６％という大きな期待を集めて終了し、ＯＶＡもＴＶアニメ第２期とともに制作進行中だ。テレビを超える、という期待は高まるばかりだが、来るべきときにはあなたの目で確かめてほしい。
※画像はＴＶアニメ『つぐもも』公式サイトから
（文／漫画コラムニスト・トリカワマルケス）
ツイート
シェア
LINEで送る
