好きなジブリ作品、気になる第1位は?
そして栄えある第1位(22%)に輝いたのは、やはり2001年公開の『千と千尋の神隠し』でした。興行収入は先述の通り308億円、観客動員数は驚異の2350万人を記録、第75回アカデミー賞で「アカデミー長編アニメ映画賞」を受賞しました。ちなみに、宮崎アニメの興行収入ランキングの2位は2004年公開の『ハウルの動く城』で、興行収入は196億円でした。いかに『千と千尋の神隠し』がずばぬけた人気なのかが分かります。夏木マリ、内藤剛志、沢口靖子らが声優を務めたことでも話題になりました。
アンケートでは、幅広い年代から支持を獲得しています。理由としては「家族みんなで楽しめた」(42歳男性)、「温泉宿のにぎわいが好き」(40歳女性)、「千尋が少しずつ仲間たちと打ち解けあって成長していくところが好き」(26歳女性)など、独特の世界観や、引き込まれる物語性を評価する意見が目立ちました。
ちなみに、今回の結果から男女の違いを見てみると、女性には『トトロ』や『千と千尋』といったファンタジーものが人気。男性は1979年公開の『ルパン三世 カリオストロの城』や『ラピュタ』のようなアクションものを好む傾向がありました。
“アニメは子どもが見るもの”という、従来の固定観念を打ち破った宮崎アニメ。子どもから大人まで、アニメを見るために映画館に足を運ぶようになったのは、宮崎駿監督の功績ではないでしょうか。それが今日の劇場版アニメの隆盛につながっているのは間違いありません。2013年に長編アニメ製作から“引退宣言”をした宮崎駿監督ですが、現在「長編アニメを製作中」とのこと。完成が待ち遠しい限りですね。
◆「好きな“宮崎アニメ”作品」ランキング
第1位:千と千尋の神隠し(2001) 22%
第2位:となりのトトロ(1988) 17%
第3位:天空の城ラピュタ(1986) 15%
第4位:ルパン三世 カリオストロの城(1979) 13%
第5位:魔女の宅急便(1989) 12%
第6位:風の谷のナウシカ(1984) 9%
第7位:ハウルの動く城(2004) 5%
第8位:もののけ姫(1997) 3%
第9位:風立ちぬ(2013) 2%
第10位:崖の上のポニョ(2008) 1%
第10位:紅の豚(1992) 1%
アンケートサイト「ボイスノート」調べ
http://www.voicenote.jp/