■令和に生まれた問題作!? センシティブなネタも全開な『生徒会にも穴はある!』
クセの強いキャラクターがセンシティブなネタを次々と繰り出す異色作が、むちまろ氏原作の『生徒会にも穴はある!』だ。2022年から『週刊少年マガジン』(講談社)で連載中の作品で、生徒会に入った水之江梅が個性派ぞろいの役員たちに振り回される日常を描く。
第1話の冒頭では、庶務の小動物系女子・陸奥こまろが登校中にトラックにはねられて鼻血を出す衝撃の登場が描かれた。そして広報の美少年・尾鳥たんは女性のふりをして主人公からお金をせびろうとするなど、奇行の目立つトラブルメーカーだ。
そんな尾鳥のクズ行為に、股間を蹴り上げて制裁を加えるドS会計の照井有栖。文武両道で生徒から慕われているが、実はムッツリな生徒会長・古都吹寿子など、まともな人物は皆無だ。
さらに生徒会の顧問である平塚敏深まで、トイレでタバコを吸って火災警報を鳴らしてしまう不良教師だ。そして主人公の水之江は、そんなカオスなメンバーにひたすらツッコミを入れていく。
第3話では、風邪で寝込んだ尾鳥のお見舞いに行った水之江が看病する展開が描かれた。状況だけ見れば、男子が男子に座薬(後に清涼カプセルだったことが判明)を入れるだけの場面なのだが、カメラワークや声優の演技に至るまで、センシティブ全開の演出がなされた。SNSでも「なんだこのアニメ」「なんでもありかよw」「流石に絵面とセリフがヤバすぎませんか?」など、多くの困惑の声があがっていたほどだ。
刺激的なネタや奇行をはじめ、攻めたギャグシーンが満載の本作。視聴者から「ネタが生々しい」「いいぞ、もっとやれ」といった声も寄せられており、この勢いのまま最終話まで駆け抜けてほしいところだ。
■平成ホビーからガンダムまで…パロディ満載のやりたい放題な作風『超巡!超条先輩』
軽快なギャグと大胆なパロディネタで注目されているのが、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で2024年から連載された沼駿氏の漫画が原作の『超巡!超条先輩』だ。超能力を使って事件を解決する不良警察官・超条巡と、新人警察官・一本木直が、日本の都市・珍宿の平和を守るコメディ作品である。
主人公の超条は読心術や千里眼、テレパシーなど、あらゆる超能力を使いこなす捜査のスペシャリスト。しかし、ふだんの素行の悪さと心を読まれることもあるため、住民からの評判はよくない。
交番に舞い込む事件はショボいものが多い。スマホのパスワードを忘れたおじさんの記憶を読み取って、セキュリティを突破するなど、能力の使い道はどこかズレている。そして、ミニ四駆やベイブレードを思わせる平成ホビーや、パロディネタが随所に盛り込まれているのも本作の特徴だ。
爆走王(スピードキング)を自称する走り屋を追いかける際には、「超条巡、ローボF型…出撃(でる)ッ」と、まるでガンダム作品の出撃シーンを彷彿とさせるセリフも飛び出した。さらに、その追跡劇では『頭文字D』さながらの演出もあり、作品の枠を飛び越えたネタの連発に驚かされる。
なお、SNSでは「やりたい放題すぎないか?」「パロの為に(声優の)三木眞一郎さん招集してたのは流石」「全力の愛を感じられて素晴らしい」と好意的な声があがっている。
超能力を持つ警察官という設定に加えて、懐かしのホビーや人気作品のパロディまで詰め込んだ本作。次はどんな隠し玉が飛び出すのか予測不能、自由奔放な笑いが魅力の一作である。
怒涛のギャグとシリアスの温度差、型破りなパロディなど、常識にとらわれない作風が魅力の3作品。今後どのような驚きと笑いをもたらしてくれるのか、予想外の展開に注目していきたい。
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