ドラマ『ポリティカルパン』は想像以上に「沼」だった…爆速テンポで描かれる「石原さとみ&河合優実」が最高すぎ【かんそうの週刊ドラマレビュー】の画像
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 人気ブロガーのかんそうさんが毎週1回『ふたまん+』にてお送りする、ドラマへの熱い“感想”。今回のテーマは、フジテレビ系で毎週水曜よる10時から放送中の『ポリティカルパン』。『逃げるは恥だが役に立つ』や『アンナチュラル』など、数々の名作ドラマを生んだ野木亜紀子さん脚本による秋ドラマです。序盤から視聴者を沼に引きずり込む、シナリオ力と俳優力のすごさを語ります!

 

 『ポリティカルパン』第2話まで観た感想を言いたい。

 不透明すぎる「政治の金」に目をつけた女怪盗・如月弥生(石原さとみ)が、政界のど真ん中に潜り込み、与党の金庫番エリート議員・夏目将門(高橋一生)と本気のだまし合いを繰り広げながら金を根こそぎ持っていく、野木亜紀子脚本の怪盗×政治エンターテインメント。

 設定がふざけ散らかしてる。架空の国「ニッポニア」。年号は清華。日本にクソほど似てるのに「いやうちはニッポニアなんで」の顔をしている。社会の闇を暴きたいなら普通に日本でやれよ、と思うけど、これが意外と効いてる。直接やると重すぎて誰も見ないからルパン三世みたいな怪盗エンタメの皮を被せて、中身はガチで政治の金を盗みに行く。天才だった。

 冒頭からしてヤバい。大泥棒の如月弥生(石原さとみ)が老人の家に忍び込んで、タンス預金を狙ってるのに、家主が孤独死してるのを発見する。普通の泥棒なら「うわ最悪、逃げよう」で終わるだろ。なのに弥生は朝までそばにいるんだよ。泥棒なのに優しい。優しすぎて腹立つ。これが野木亜紀子かよ、と最初から毒を盛られた気分になった。

 で、ニッポニアという架空の国がもう完全に「うちの近所」。増税で定食屋が潰れそう、若者に金がない、泥棒商売すら成り立たない。「盗む金すらねえのかよこの国」ってぼやく弥生の声が、まるで俺の家賃を払う前の夜の独り言みたいで笑えない。

 そこへ「政治の金」が登場。官房機密費。使途不明の札束が永遠に詰め込まれる夢の金庫。弥生の目がキラキラしすぎてて怖い。「お宝見つけた!」って顔してるのに、その先にいるのは渡部篤郎演じる謎の男・乾(パウロ)。条件が「国会議員になれ」。頭おかしい。泥棒が政治家。普通のドラマならここで「無理だろ」で終わるのに、弥生は「じゃあ誰かを議員にして潜り込もう」と本気で考え始める。この発想の飛躍がもういかれてる。いかれてるから面白い。

 そして、河合優実演じる小早川雅。元総理の娘で、SP付きの問題児。クラブで夜遊びしてるのに自由がない。弥生が彼女を「盗む」。「あなたを盗んであげる」というセリフがヤバすぎる。ただの作戦なのに、俺の脳内で「最高のシスターフッド認定委員会」が緊急招集された。石原さとみの説得力よ。そして河合優実の目が潤んでる。もうこの時点で完成してる。政界潜入とかどうでもいい。無形文化財。ユネスコに申請していただきたい。

 さらに第2話で「政界に潜り込む」までが一気に終わるテンポの異常さ。雅に立候補させて、選挙やって、勝って、秘書になって。「え、もう?」ってなるくらいサクサク進む。普通のドラマなら中盤まで引っ張るところを、野木亜紀子は初速でぶち抜いてくる。光の速さで終わらせてくる。速すぎて心臓がついていかない。

 第2話のここまでで「政治の金を盗むための布石」が全部揃った。野木亜紀子、やりすぎだろ。架空の国とか言いながら日本の闇をここまで露骨に出して、しかもそれを怪盗エンタメに仕立て上げるなんて。失敗のニオイがプンプンするはずなのに、石原さとみと河合優実の説得力で全部押し切ってる。ぐうの音も出ない。

 結論から言います。石原さとみと河合優実のシスターフッドだけで全話見る価値が爆上がりしている。二人が同じ画面にいるだけで、もうそれだけで十分すぎる。

石原さとみ。
河合優実。

 誰が文句を言えるんだ。この説得力。ぐうの音も出ないとはこのこと。もう一回書きたい。「石原さ とみ」と「河合優実」。並べただけでタイムラインが沈黙する。今すぐ弥生と雅の作戦会議に潜り込みたい。

 正直、この先どうなるか、なんでもいい。第2話までで俺はもう沼に落ちてる。石原さとみと河合優実の姉妹みたいな関係を見るだけでいい。「この2人を国宝に指定しろ」しかない。この関係を保護する法律を今すぐ作れ。水曜日が楽しみすぎて、官房機密費でも盗んでカレンダー買いたい。

 

■著者プロフィール
かんそう
ブロガー・ライター・作家。北海道の片隅で意味不明な文章を綴る長男。
著書に『書けないんじゃない、考えてないだけ。』『推すな、横に並んで歩け』がある。

 

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