数万円から数十万円の値段がつくこともある「レトロゲーム」の世界。そんなソフトがズラリと揃う『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長にして、自身も大のゲームコレクターである大竹剛氏が、毎回1本のソフトを語るこの連載。今回、ショーケースに並ぶソフトの中から取り上げるのは——?
■おなじみコナミコマンドが通用しない!?スーパーファミコン版『グラディウスIII』
ハードオフ大竹店長の「レトロゲームちょっといい話」第66回
『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長、大竹剛です。今回もコナミのシューティングゲームの話題です。前々回は『グラディウス』、前回は『グラディウスII』までの話をしました。続く『グラディウスIII-伝説から神話へ-』(1989年)になると、時代的にファミコンではなく、スーパーファミコン(1990年)に移植されています。
『グラディウスII』までは、アーケード版と移植版が全然違うのは仕方ないって思っていました。ところが、スーファミの『グラディウスIII』はもうアーケード版に近い仕上がりだったんですね。ハードがファミコンからスーパーファミコンになって、一気にそういう時代になったんだなと感じました。
もちろん、作品に詳しい人は「全然違う」みたいなことを言うんですけど、当時、あの完成度の移植版を家で遊べるなんて、ファミコンでの移植版を見てきたプレイヤーからしてみれば夢のような話でした。
移植版の『グラディウス』といえば、やっぱりコナミコマンドははずせませんよね。上、上、下、下、左、右、左、右、B、Aと入力すると、いきなりフルパワーアップした状態になるという裏ワザです。
でも、スーパーファミコンの『グラディウスIII』では、このコマンドを入力すると自爆してしまうんです(笑)。実は、本作ではフルパワーアップコマンドが、スーパーファミコンのLRボタンを使ったものに変更されています(上上下下LRLRBA)。そのうえで、誰もが試すであろう、ファミコン版のコナミコマンドは残して、入力すると悲惨な結果になるという。このスタッフのいたずら心が、おもしろいですよね(笑)。
ところで、コナミのシューティングには、家庭用オリジナル作品もあったのをご存じですか? ファミコンで発売された『クライシスフォース』(1991年)という作品で、当店では現在7万9200円(税込/完品)と、かなりの高値がついているソフトです。
ファミコン後期の発売であることや、人気アーケードゲームの移植ではなくファミコンオリジナルであることなどから、あまり出回らなかったんじゃないでしょうか。レトロゲームは、数の少ないソフトが高額化する傾向にありますから。


