ドラクエ史に残る「最凶ダンジョン」をさまざまな角度から振り返る 冒険者の心を折った「難解ギミック」に「厄介なザコ敵」も…の画像
『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』 (C)1987, 2019 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX All Rights Reserved.(C)SUGIYAMA KOBO

 昭和に生まれ、令和に入っても新作シリーズが作り続けられているRPGの金字塔的な作品『ドラゴンクエスト』シリーズ。広大なフィールドを旅するのが魅力のひとつだが、その冒険の中に登場する危険地帯が洞くつや塔のようなダンジョンだ。

 街や村のような安全なエリアに戻りやすいフィールドと違って、ダンジョンに一度入ると容易に後戻りすることができない。また、そこには周辺のフィールドより手ごわい敵が現れたり、さまざまなギミックが存在したりと、難易度が高いエリアであることが多い。

 とはいえ物語を進めるうえで、これらのダンジョンを突破しなければならないため、こういった難所をいかに攻略するかも醍醐味といえるだろう。

 しかし、ダンジョンの中には、プレイヤーを苦しめるほど高難度なエリアも少なくない。今回は『ドラクエ』シリーズの中でも特に攻略が難しかったダンジョンを、さまざまな角度から掘り下げていきたい。

 

※本記事には各作品の内容を含みます。

■強すぎる敵に難解なギミック……最難関の名にふさわしい凶悪ダンジョン

 『ドラクエ』シリーズの最難関ダンジョンという話題で真っ先に名前が挙がりがちなのが、やはり『ドラクエ2』の「ロンダルキアへの洞窟」だろう。

 物語の最終ボスが君臨する台地「ロンダルキア」につながっている最後の試練とも呼べるダンジョン。地下1階を含む全7フロアという圧倒的なボリュームを誇り、その道のりの長さだけでなく、プレイヤーの心をへし折るほどの極悪なトラップも存在した。

 特に印象深いのが5階の落とし穴地獄である。落とし穴が隠された床は、一見普通の床と見分けがつかないので、同じ場所で何度も落下することもありうる。それでも試行錯誤しながら落とし穴の位置を覚えて、少しずつ進んでいくことになるのだ。

 落とし穴に落ちることで何度も訪れる広大なエリア(4階)は、とにかく出現する敵が強力。凄まじい攻撃力を誇る「ハーゴンのきし」や「キラーマシーン」に瞬殺されたプレイヤーも少なからずいたことだろう。

 その地獄のような落とし穴エリアを突破し、6階に上がれたとしても、次に待っているのは無限ループ地帯だ。この無限ループ地帯では、正しいルートを選ばないとスタート地点に戻されてしまうトラップがあり、頭を悩ませられるのだ。

 そして、やっとの思いでロンダルキアへの洞窟を突破できたとしても、まだ終わりではない。

 復活の呪文を聞くことのできる“ほこら”までたどり着けないと意味がないのだ。洞窟を抜けた先のロンダルキアの台地には、ザラキを連発してくるブリザードや、メガンテを使ってくるデビルロードなどが出現。“ほこら”に到着する前に全滅し、再度ロンダルキアへの洞窟からやり直しになるのがお約束だった。

 さすがに難しすぎたため、のちに発売されたリメイク版では難易度が下げられた。それでも初見でクリアするのは厳しいダンジョンだろう。どちらもプレイした人であれば、いかにファミコン版の難易度が桁違いだったかが分かるはずだ。

■極悪すぎる敵の攻撃によって心を折られた難関ダンジョン

 とにかく敵の強さという面で印象深いのが、『ドラクエ5』の「封印の洞窟」だ。

 このダンジョンは、絶対に攻略しなければならないわけではないが、主人公専用の強力な装備「おうじゃのマント」が入手できるため、できれば攻略したいダンジョンだった。

 最大の難所は地下4階である。フロアには魔物の顔をした床が複数あり、フロア内に散らばる石を押して床の顔を塞ぎ、すべて封印しないと先に進むことができない。そのギミックの操作に手間どることになる。

 しかも、ギミックを解いている途中も容赦なく敵とエンカウント。このフロアではブルーイーター、レッドイーター、エビルマスターといった凶悪な強さを持つモンスターと高確率で遭遇する。

 ブルーイーターとレッドイーターは異常なほど高い攻撃力を持ち、エビルマスターはブルーイーターを呼び寄せ、ベホマラーで全体回復も行う。戦闘が長引くほどこちらはジリ貧に追い込まれ、消耗させられるのだ。

 そして地味にいやらしいのが、地下4階に到達するまでに出現するムーンフェイスというモンスターの存在である。こいつが唱えるパルプンテの効果のひとつに、敵・味方すべてのMPが0になるというとんでもない効果がある。これを食らうことは絶望を意味する。

 単に先に進めなくなるばかりか、ダンジョンから脱出するためのリレミトの呪文すら使うことができなくなり、徒歩で引き返すしかなくなるのだ。

 当時、筆者もこのダンジョンの攻略に相当悩み、わざわざ公式ガイドブックを購入して研究。ここの出現モンスターには相手を混乱させるメダパニの呪文が有効だと分かり、光明が見えたのだった。

 幸い仲間モンスターにいた、おどるほうせきのジュエルがメダパニを習得していた。ただし、かしこさが低く、命令を全然聞いてくれないため、所持していた「かしこさのたね」をすべて投入し、なんとか攻略できたことを思い出す。

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