■これまでなかった「ギミックだらけ」のダンジョン
『ドラクエ7』では意外にも、スタート直後に挑戦することになる「謎の遺跡」に相当悩まされた。これまでのシリーズにはなかったギミックの詰まったダンジョンであったことが、この遺跡が難関に感じた最大の理由だ。
『ドラクエ7』からゲームハードがスーパーファミコンからプレイステーションに移行し、立体的な3Dマップになった。そのため、謎解きの仕掛けのレベルが一気に上がったのである。
謎の遺跡では、内部の各部屋で剣・鎧・盾・兜の4つのアイテムを入手しなければクリアできない。だが、これを手に入れるための謎解きがかなり難しく、当時は立体的なマップの操作にまだ慣れていなかったこともあって、とにかく手間取った。
敵はまったく出現しないので、謎解きに集中できるにもかかわらず、ドツボにハマって数時間ロスした記憶がよみがえる。
さらにプレイヤーを苦しめたのが、ゲームを途中中断できない仕様だ。セーブするためにダンジョンから出ようとすると仲間のキーファに呼び止められ、遺跡から出ることができないのだ。ゲームの中断すらできず、やむを得ず最初からやり直したプレイヤーもいたことだろう。さすがにこの時ばかりは、仲間のキーファに殺意を覚えたほどだった。
従来のシリーズでは、ゲームが始まってすぐにスライムなどの弱い敵との戦闘が始まるのが普通だったが、本作では最初の戦闘が始まるまで時間がかかりすぎるので、「これまでのドラクエとは違う」と実感した人もいたかもしれない。
『ドラクエ7』はストーリー全体が非常に長いことで有名な作品だが、その最序盤に存在した難関ダンジョンは、一筋縄ではいかない物語のプロローグであるかのように思わされた。
長い歴史のある『ドラクエ』シリーズだけに、プレイヤーが難関だと感じたダンジョンもそれぞれ異なることだろう。ゲームを遊んだ時期や、プレイスタイルなどによって、当然難しさを感じる部分は違ってくるはずだ。
ゲームをプレイ中は、難解すぎて苦々しく思ったはずだが、そういう苦労をした記憶のほうが何年経っても忘れられないのもまた事実である。
皆さんがもっとも苦しんだ難解なダンジョンといえば、どのダンジョンのことを思い出すだろうか。


