■鬼殺隊最強! 素手で鬼を倒した剛腕・悲鳴嶼行冥

 鬼殺隊最強とも言われている岩柱・悲鳴嶼行冥も、正規の修行を受けずに鬼殺隊に入隊した1人である。

 彼は鬼殺隊に入隊する前、寺で身寄りのない子どもたちを育てていた。しかしある夜、言いつけを守らずに出歩いていた子どもの1人が鬼と出くわし、自分が助かるために鬼を寺に招き入れてしまう。その結果、1人の少女を残して子どもたちは皆殺しにされた。

 行冥は生き残った少女・沙代を守るため、夜が明けるまで無我夢中で鬼を殴り続けた。朝日によって鬼は消滅したが、恐怖で錯乱した沙代が駆けつけた大人たちに「あの人は化物」「あの人がみんな殺した」と証言したことから、行冥は殺人の濡れ衣を着せられてしまう。

 処刑を待つだけの行冥のもとを産屋敷耀哉が訪れ、その命を助けたことで、彼は18歳で鬼殺隊に入隊。そして、わずか1年で柱に昇格するという異例のスピード出世を遂げ、“鬼殺隊最強”と呼ばれる存在になったのである。

 鬼に襲撃されるまで行冥は、体も痩せ、盲目であることも相まって気弱な青年だった。しかし、守るべき者のために戦った夜、彼は自らの内なる強さに気づいたのである。ほぼ修行せずに鬼殺隊に入隊した行冥は鍛錬を重ね、今では筋骨隆々の体で大きな鉄球と斧を軽々と振り回すまでに成長した。

 入隊から柱になるまでのわずかな期間で圧倒的な強さを手に入れた背景には、行冥の壮絶な過去に裏打ちされた、血のにじむような努力があったことは想像に難くない。

■自身の特異体質を武器に! 日輪刀なしの鬼狩り・不死川実弥

 鬼殺隊に入隊する前から独力で鬼狩りを行っていたのが、風柱・不死川実弥である。

 彼は、鬼と化した母親が家族を襲った際、弟妹を救うために無我夢中で鬼に立ち向かった。そして、ようやく倒した後、その正体が母であることに気づいたという壮絶な過去を持つ。その一件で生き残った弟の玄弥から「人殺し」と言われ、以降兄弟は絶縁状態となってしまった。

 その後、実弥は自身の血が鬼を酩酊させる「稀血」の中でも特に希少なものであると知り、それを武器に鬼を捕らえて、日光で灼き殺すという方法で鬼を狩るようになった。

 日輪刀を持たない身でありながら鬼を狩ることができたのは、この稀血の力によるものだ。

 そんな鬼を狩る日々を送っていたところ、ある鬼殺隊士と出会い、育手を紹介してもらったことで正式に鬼殺隊へと入隊した。修行していないどころか日輪刀も持たずに鬼と渡り合っていた、まさに規格外の隊士である。

 

 主人公の炭治郎でさえ、呼吸を習得して戦えるようになるまで2年もの歳月を要したことからも分かるように、鬼殺隊士への道は決して平坦ではない。

 しかし今回紹介した隊士たちは、ほぼ修行なしで鬼殺隊に入隊し、平均2年から5年かかると言われている柱への昇格を異例の早さで成し遂げた者もいた。

 そんなずば抜けた才能を持つ彼らは、最終決戦となる「無限城編」でも活躍が描かれている。今後公開される劇場版でも、彼らの常人離れした強さに注目し、その戦いの行く末を見届けたい。

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