嘴平伊之助に時透無一郎、不死川実弥も…『鬼滅の刃』修行“ほぼゼロ”で鬼殺隊入りした「規格外の隊士」たちの画像
DVD『鬼滅の刃』第6巻(アニプレックス)©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 吾峠呼世晴氏による漫画『鬼滅の刃』(集英社)は、人を喰らう鬼と人間の戦いを描いた物語だ。強靭な体と驚異的な回復力を持つ鬼たちに対し、生身の人間が命をかけて立ち向かっていく姿は見る者の胸を打つ。

 鬼殺隊の隊士たちは、そのほとんどが「育手」と呼ばれる存在に指導を受け、特殊な呼吸法を身につけるのが通例だ。主人公・竈門炭治郎も、水柱・冨岡義勇の紹介で育手である鱗滝左近次のもとへ赴き、約2年間の厳しい修行を経て、藤襲山で行われる「最終選別」に挑んでいる。

 しかし、隊士の中には類いまれなる才能によって、ほとんど修行期間なしで鬼殺隊に入隊した逸材も存在する。そこで今回は、そういった天賦の才に恵まれた「規格外の隊士」たちを紹介しよう。

 

※本記事には作品の内容を含みます。

 

■育手なしで独自の呼吸を習得! 驚異の野生児・嘴平伊之助

 規格外の隊士の中でも、前代未聞の入隊方法だったのが嘴平伊之助だ。彼は幼い頃に親と生き別れ、山で猪に育てられた異色の経歴を持つ。獣に育てられたため、当初はまともに言葉も話すことができなかったが、偶然出会った「たかはる」という名の青年との交流を通じて言葉を覚えたという過去が「番外編 伊之助御伽草子」で明かされている。

 そんな伊之助は、山で暮らしていたある日、偶然鬼殺隊士と遭遇する。力比べで隊士から刀を奪い、鬼の存在や最終選別について聞き出すと、そのまま最終選別に参加。見事合格し、鬼殺隊への入隊を果たした。

 前述したように、ほとんどの隊士が育手による指導を経て最終選別に臨むのが一般的だが、伊之助はそれを独学で突破した。さらに驚くべきことに、彼は独自の力で呼吸法「獣の呼吸」を編み出し、習得したのである。

 「獣の呼吸」は「風の呼吸」から派生した我流の呼吸法であり、伊之助の野生的な身体能力なくして到底使いこなせない。また、作中で二刀流を扱う鬼殺隊の剣士は伊之助と音柱・宇髄天元の2人のみで、その点でも彼の特異性が際立っている。

 伊之助の日輪刀は、あえて刀をギザギザに刃こぼれさせ、ノコギリのように使用することも可能。常軌を逸した日輪刀の扱いと、生まれ持った驚異的な身体の柔軟性から繰り出される予測不能な太刀筋で、これまで多くの鬼を翻弄してきた。

 山育ちで培われた優れた触覚による危機察知能力と、稀有な戦闘センスによって経験を積んできた伊之助。他に独自の呼吸法を生み出した隊士には恋柱・甘露寺蜜璃もいるが、育手の指導なしでそれを成し遂げた伊之助もまた、天賦の才に恵まれた逸材といえるだろう。

■2か月で柱に上り詰めた実力者! 始まりの呼吸の末裔・時透無一郎

 鬼殺隊の最高戦力である「柱」になるには、過酷な条件を満たさなければならない。まず階級が最高位の「甲(きのえ)」であることに加え、「鬼を50体倒す」か「十二鬼月を倒す」必要がある。

 それゆえ、柱は多くの隊士たちから信頼され、敬愛されている。そんな柱への険しい道のりを驚異的な速さで駆け上がったのが、霞柱・時透無一郎だ。

 彼は双子の兄・有一郎とともに始まりの呼吸「日の呼吸」の剣士の末裔であることから、その才能を見込まれて産屋敷家から鬼殺隊への勧誘を受けていた。

 有一郎は勧誘に乗り気ではなく断り続けていたが、ある日、鬼の襲来を受けて命を落としてしまう。無一郎も瀕死の重傷を負ったが、再び勧誘に訪れたお館様の妻・産屋敷あまねに救われ、一命を取り留める。そのことをきっかけに鬼殺隊に入隊することになった。

 無一郎の才能は凄まじく、刀を握ってからわずか2か月で柱にまで上り詰めた。これは、「遊郭編」における音柱・宇髄天元の「刀を握って二月で柱になるような奴もいる」というセリフから判明した事実だ。

 「刀鍛冶の里編」では、無一郎自身が「血反吐を吐く程自分を鍛えて叩き上げたんだ」と壮絶な修行期間を回想するシーンが描かれており、兄を奪われた怒りを原動力に、壮絶な鍛錬を積んだことがよく分かる。

 とはいえ、まったく刀を握ったことのない状態から、わずか2か月で柱になれたのは、やはり「日の呼吸」の剣士の末裔という彼の血筋が影響しているのは間違いないだろう。

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