■「カナディアンマン」暴言の代償か? 生気を吸い取られて息絶える
「黄金のマスク編」では、「カナディアンマン」が非常にショッキングな死に様を見せた。
物語は、後楽園球場で超人たちの体力測定会が和気あいあいと行われているところから始まる。そのとき、全宇宙の超人エネルギーの源である「金のマスク」が、悪魔六騎士に奪われたことが判明するのである。
マスクが奪われた影響で超人たちのパワーが急激に減っていく中、カナディアンマンは「うわーー死にたくなーい!!」と1人パニックに陥り、見苦しく取り乱す。
仲間たちが次々と倒れていく中、キン肉マンは金のマスクを取り戻すべく立ち上がる。初戦の相手・スニゲーターを倒したが、キン肉マンもエネルギーを使い果たし、力尽きてしまった。
その様子を後楽園球場の巨大スクリーンで見ていたカナディアンマンは、「チェ…キン肉マンのうすのろめ どうせ死ぬんなら黄金のマスクを取り返してから死にゃあよかったんだ!」とまさかの大暴言。正義超人とは思えないこの発言には、当時のちびっ子読者もさぞ驚いたことだろう。
その後、ウルフマンが自らの生命エネルギーを与えたことでキン肉マンが復活。次なる相手、プラネットマンと対決する。だが、プラネットマンの能力によってキン肉マンの体には世界地図が描かれ、攻撃を受けた場所の出身超人がダメージを負うという状況に陥る。
そしてカナダが攻撃を受けたとき、カナディアンマンの生命維持装置が破損。みるみるうちに生気を吸い取られ、歯は抜け落ち、ミイラのように変わり果てた姿になって息絶えてしまう。
まるで暴言を吐いたことに対する報いかのような、あまりにも悲惨で忘れられない強烈な最期だった。
全力を出し切って華々しく散っていった超人がいる一方で、とても直視できないような姿にされ、悲惨すぎる死を遂げた者もいた。どれも嫌なやられ方ばかりだが、ベンキマンの「アリダンゴからのベンキ流し」は絶対に経験したくないという意味でインパクトがあった。
連載当時、まだ和式便器が多かった時代背景もあって、このベンキ流しでやられてしまう場面をリアルに想像してしまった人も少なくないはずだ。
だが、彼らのように無残なやられ方をする超人がいるからこそ、その後に訪れる勝利の瞬間がより一層輝くのだろう。


