ゆでたまご(原作:嶋田隆司氏、作画:中井義則氏)による人気漫画『キン肉マン』。その中では、スカッとする勝利の場面が描かれる一方、読者目線で「それはあんまりだ」と思わず同情してしまうような悲惨な最期を遂げた超人たちも存在した。
それぞれ超人たちは己の勝利を信じて戦いに臨むものの、時にはあまりにも残酷でシュールな結末が待ち受けていることもある。
そこで今回は、思わずツッコミを入れたくなった、とんでもない死に様で散っていった悲しい超人たちの最期を振り返ってみよう。
※本記事には作品の内容を含みます。
■「レオパルドンいきます!!」勢いよく飛び出したのに瞬殺
登場から退場までが一瞬でありながら、その散り際があまりにも有名な超人が「レオパルドン」である。
「キン肉星王位争奪編」において、キン肉マン ビッグボディ率いる強力チームの次鋒を任されていたレオパルドン。対戦相手は知性チームの先鋒・マンモスマンであった。
強力チームの先鋒・ペンチマンは、マンモスマンの圧倒的なパワーの前にあえなく敗北。「つ…つぎ 次鋒でろ!!」とキン肉マンビッグボディが焦る中、椅子に座っていたレオパルドンは「次鋒レオパルドンいきます!!」と宣言し、颯爽と立ち上がった。
レオパルドンは顔や腕などにあしらわれた十字のマークが特徴的。背中には砲台、左腕には銃口を備えており、まるで戦車のように雄々しい姿をしている(そもそも武器の使用は反則ではないのかという疑問も浮かぶが……)。
そんな近代兵器を装備した超人と、古代のマンモスを祖とする超人の対決となり、軍配はレオパルドンに上がるかと思われた。しかし、「グオゴゴゴ」という謎の雄叫びとともに勢いよく駆け出したレオパルドンは、すぐさまマンモスマンの必殺技「ノーズ・フェンシング」によって一撃で胸を貫かれてしまう。そして「ギャアーーッ」という断末魔を残し、わずか1ページで敗れ去ったのである。
どのような必殺技を持っているのかも分からないまま、瞬殺されてしまったレオパルドン。作中屈指の不憫な超人として、多くの読者の記憶に刻まれた。
■「タイルマン」巨漢を丸められ、アリダンゴからのベンキ流し
「第21回超人オリンピック ザ・ビッグファイト編」では、巨漢を誇る「タイルマン」が、誰もが絶対に味わいたくない屈辱的なやられ方を見せた。
すでに予選敗退していたタイルマンだが、決勝トーナメント2回戦のキン肉マン対ベンキマンの対決前に行われたデモンストレーションに参加。カニベースらの予選敗退組と一緒にリング上に集められた。
その内容は、ベンキマンの体に触れることができれば、代わりに決勝トーナメントに進出できるというものだった。先に挑んだカニベースを、ベンキマンはいともたやすく自身の体の一部であるベンキに流してしまう。
そしてタイルマンは「ガハハハ――オレの巨体なら きさまのベンキも歯が たつまい」と、なぜか四つん這いの体勢で襲いかかった。
自信満々のタイルマンだったが、ベンキマンに無防備な頭をつかまれるとそのまま投げられ、体を丸められてしまう。タイルマンは抵抗する間もなく「わーーっ!!」とわめくことしかできず、自慢の巨体は小さなボール状に圧縮されてしまった。
まるで「アリダンゴ」のような姿にされたタイルマンは、身動き一つ取れないまま、あえなくベンキマンのベンキに流されてしまうのである。
体をアリダンゴにされたあげく、ベンキに流されてしまう悲惨な結末……。もしも彼に意識があったとしたら、たまったものではないだろう。両方とも絶対に経験したくない、いろんな意味で残酷すぎる末路であった。


