ガンダム界の“お姫様たち”が見せた「意外な素顔」 人間離れした怪力に視聴者騒然…!?の画像
「新機動戦記ガンダムW Blu-ray Box」キービジュアル (C)創通・サンライズ

 高貴な身分の女性を指して「姫」あるいは「お姫様」などと呼ぶが、『ガンダム』シリーズの中にもさまざまな姫が登場する。そういった姫たちが物語の鍵を握るケースも見受けられ、時には主役を食うほどの存在感を示してきた。

 その筆頭が、すべての原点である『機動戦士ガンダム』に登場したセイラ・マスだろう。彼女の本当の名は「アルテイシア・ソム・ダイクン」であり、兄はシャア・アズナブル(キャスバル・レム・ダイクン)、父はジオン共和国の初代首相ジオン・ズム・ダイクンという、正真正銘のお姫様だ。

 そんな彼女は、カイ・シデンに対して「軟弱者!」と平手打ちしたり、ホワイトベースのクルーとして前線で大活躍したりと、強い面も見せていた。

 それどころか、一種のパラレルワールドを描いた『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』の中では、ドズル・ザビが乗る巨大MAビグ・ザムを軽キャノンで撃破し、あげくにはシャアに対して鉄球を振り回して襲いかかるなど、アムロ・レイもびっくりの「セイラ無双」が描かれていた。

 そこで今回は、劇中で意外な姿やとんでもないシーンが描かれ、強烈な存在感を示した3名のプリンセスたちを振り返ってみたい。


※本記事には各作品の内容を含みます。

■辣腕を振るうザビ家の長女が見せた意外なギャップとは――キシリア・ザビ

 『機動戦士ガンダム』では、ジオン公国軍の突撃機動軍司令として辣腕を振るったザビ家の長女「キシリア・ザビ」。父デギンが公王制を確立し、いわゆる「お姫様」の立場となったが、黒い三連星の面々やマ・クベといった一癖も二癖もある猛者を配下に置き、男社会の軍部をしっかり統率していた。

 しかし富野由悠季氏による小説版『機動戦士ガンダム』では、自身の赤毛にコンプレックスを持ち、美しい金髪である幼いキャスバル(シャア)を見て、「あのような子どもを産みたい」と切望した過去が描かれている。

 また、2025年放送のアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』では、少女ニャアンのニュータイプ適性をキシリアが高く評価。彼女の黒髪を熱心に手入れする場面や、手作りのアップルパイを振る舞うなど、高貴な女性にふさわしい一面を見せていた。

 一年戦争時は、きな臭い政治闘争に翻弄されたキシリアだが、小説版やスピンオフ作品などでは意外と家庭的な部分を秘めていたことが明らかになっている。だが、シャアが「私の母になってくれるかもしれなかった女性」として、彼女とは真逆の存在であるララァ・スンを挙げていたのは、なんとも皮肉な話である。

■「私を殺しにいらっしゃい」から始まった、エキセントリックな平和主義者――リリーナ・ドーリアン

 ガンダム界において「最も行動が予測できないお姫様」の筆頭に挙げられるのが、『新機動戦記ガンダムW』のリリーナ・ドーリアン(ピースクラフト)だ。外務次官の令嬢として何不自由なく育てられたが、実は彼女は、亡きサンクキングダムの王女であった。

 そんな彼女のトンデモっぷりを決定づけたのが、主人公ヒイロ・ユイとの出会いの場面だ。素顔を見てしまったヒイロから「お前を殺す」と宣告されながら、当のリリーナは彼のことを「星の王子様」と呼び、興味を持ち始めてしまう。

 さらに、ヒイロに会えないもどかしさから「早く私を殺しにいらっしゃーい」と絶叫する場面もあり、理解しがたい奇行で視聴者をドン引きさせた。

 物語中盤になると、彼女のトンデモ行動はさらに加速。祖国の主権を回復し、「完全平和主義」を掲げながら、兄ゼクスが敵対組織OZに加わったことに激怒すると「ヒイロ、ゼクスを倒しなさい! 構いません、殺しなさいっ!」と絶叫。平和主義とは真逆の命令を下すなどエキセントリックな面を見せる。

 極めつけは、『ガンダムW』のエンディング映像に描かれた彼女の姿である。サバンナらしき場所にいるリリーナが、巨大なオスのライオン2頭の首根っこを締め上げるというシュールなシーンがあった。これには視聴者からも「本作最強はリリーナ様なのでは」という声が上がったほどである。

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