■貴明から「コロ、“2億”に出ない?」と
――15年3月29日、チャリティーコンサート『ものまねキャラバンVol.5』で約23年ぶりに四天王が集結しました。結局、四天王の間にしこりはなかったんですよね。
コロッケ 「四天王仲悪かった説」も囁かれていましたが、「ケンカしたことなんてあったけ?」と言い合うくらいの関係なんです。
――フジテレビのものまね番組としては、石橋貴明さんの呼びかけで『土曜プレミアム とんねるずの2億4千万の大陸スペシャル』(24年10月)に出演しました。
コロッケ 出禁状態が続いていたのですが、10年6月に『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』に出演して、ものまねメドレーをやったんです。『ものまね王座』のディレクターだった城間康男さんが『HEY!HEY!HEY!』のプロデューサーになって呼んでくれました。ただ、『HEY!HEY!HEY!』以外の番組からオファーがくることはなかったんです。
22年に西麻布のバーで貴明とバッタリ会って。貴明から「コロ、“2億”に出ない?」と声をかけられたんです。僕は「いいよ」と即答して。24年に約束が実現しました。僕は誰も多い人数を入れようと、イントロからBTSやGACKTのまねをして、途中から五木ロボットや美川ロボットを披露したんです。
――『ものまね王座』出演時に対立していたプロデューサーの木村忠寛さんとも和解します。
コロッケ 僕が芸能界に残っていたから、木村さんと再び話をすることができたんです。コロッケがものまねを続けていることを木村さんも喜んでいました。僕はいま66歳で、まわりはくたびれているけど、まだガンガンふざけています。おじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さんが笑っているから、「コロッケのものまねって似てるの?」と聞くと、「いや、こんな人じゃない」と答えるような、世代を超えて家族の会話を増やしていきたいです。
――これからも、ものまねを続けていこうと。
コロッケ そうですね。自分にまだ飽きていないのかな、と思います。「新ネタはなんですか?」と聞かれても、「何系がいいんだろう」と考えてしまうくらい、ネタを作り続けているんです。いまだったら、「朝の牛」と「夜の牛」とかね(笑)。朝は元気だけど、夜の牛はくたびれているから「もっ」と鳴くだけ、という。こんな「言われたらそんな気がする」ネタがいいんです。あとは、気まずい別れ方をした元カノと偶然会ったドナルドダッグとか。くまのプーさんのネタもあります。「ハチミツ食べたいな」と言うかと思いきや、「ハチミツ……ペッ」と捨てると、子どもはめちゃくちゃ笑うんです。一生、変な人でいたいと思います。
【プロフィール】
大貫真之介(おおぬき・しんのすけ)
ライター、編集者。TV局ADや編集プロダクション勤務を経てフリー。アイドルやお笑い、プロレス、80年代文化など多岐にわたるジャンルで多くの雑誌に寄稿。主な著作に『私がグループアイドルだった時』(双葉社)などがある。
【プロフィール】
コロッケ
1960年3月13日生まれ、熊本県出身。80年、『お笑いスター誕生』でデビュー。85年、『ものまね王座決定戦』で注目を集め、以降、ものまね四天王の一人として活躍。14年『文化庁長官表彰』、16年『第16回日本芸能大賞』など受賞多数。


