■ご本人に「コノヤロー」と怒られるくらいふざけてほしい

――コロッケさんは、22年に『ものまねバトル』の後継番組『ものまねグランプリ』から卒業します。

コロッケ その後、『ものまねグランプリ』の審査員になりましたが、自分から申し出て降りました。僕は動きの癖や髪型までマネをしていたけど、ただ声だけを似せて「どうでしょう?」と審査を求められても違和感があって。「表情を工夫するとか、ヅラを被るとか、そういったことをしないの?」と言ったら、スタッフから「そういうコメントは控えてほしい」と注意されてしまう。「なんで自分はここにいるんだろう」と思ったんです。ただ歌を褒めるだけなら、自分で自分の歴史を否定することになってしまうし、コロッケが審査員をしている意味がないじゃないですか。

――パロディ派だけなら審査しますか?

コロッケ それでも「なんで歌ネタをやらないの?」「表情をもっと変えたほうがいい」と言ったら、愚痴のように聞こえてしまうかもしれない。そもそも原口やコージーは仲間だから審査する立場ではないのかなと思ってます。

――最近のものまねはどう見てますか?

コロッケ ハッキリ言ってしまうと、面白くない(笑)。ミラクルひかる、坂本冬休み、キンタロー。は頑張っているけど、他は「歌うまいよね~」で終わってしまう。ただ、ミラクルひかるだって、80年代後半から90年代前半の『ものまね王座』だったら2回戦突破は厳しいかもしれない。極論だけど、ご本人に「コノヤロー」と怒られるくらいふざけてほしいんです。コピーされると否定しにくいけど、ふざけたら本人は「私はそんなことはやってません」と怒ることができるじゃないですか。ものまねの面白さって、そこにあると思うんですよ。

――野口五郎さんはコロッケさんのものまねを否定し続けていますよね。

コロッケ 否定しなきゃいけないことしかやってませんから(笑)。野口さんは「どうせ止めたって、コロッケはやり続けるだろう」というスタンスなんです。実際、「やるな」と言われても、翌日にはやっていると思います。後輩には「ものまねは隙間商売だから」と話しているんです。ご本人と横に並んで一緒に歌いたいとか、仲良くなりたいとか思わないほうがいい。ご本人の少し後ろにいて、もし振り返ったら姿を消さなきゃ。

――美川憲一さんとは「ご本人登場」以降、いい関係を築いてます。

コロッケ ものまねされたことを逆手に取って再ブレイクした美川さんがすごいんです。「ご本人登場」の際、司会の所ジョージさんに「どうでしたか」と振られると、美川さんは「似てないわよ」と答えて、僕は美川さんの表情を作る。これがバラエティじゃないですか。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4