もし護廷十三隊に入るならどこがいい?『BLEACH』隊長陣の「上司としての良さ」を勝手に評価してみたの画像
『BLEACH』5th Anniversary BOX [DVD](アニプレックス)

 久保帯人氏が描く『BLEACH』の死神・護廷十三隊には、個性豊かな隊長たちが数多く登場する。彼らは圧倒的な戦闘能力を持つだけでなく、部下を厳しく鍛える者、常に冷静沈着な者、何を考えているのか分からない者など、さまざまなタイプがいる。

 では、もしも護廷十三隊に入るとしたら、いったい誰を上司に選ぶだろうか。

 今回は「最強の隊長」ではなく、「上司としての良さ」という現実的な観点で3人の隊長をピックアップ。それぞれの魅力やリーダーとしての資質について、独自の視点で評価してみたい。

 

※本記事には作品の内容を含みます。

 

■「何でも相談できる上司」浮竹十四郎

 まず名前を挙げたいのが、十三番隊隊長を務める浮竹十四郎である。

 彼の最大の魅力は、やはりその温厚で誠実な人柄だ。常に穏やかな物腰で誰に対しても分け隔てなく接する浮竹は、隊員たちから深く慕われている。

 護廷十三隊には、感情的で厳しい二番隊隊長・砕蜂、怒らせるとおそらく一番怖い四番隊隊長・卯ノ花烈、そしてコンプライアンス重視で理詰めで諭してきそうな六番隊隊長・朽木白哉など、ちょっと近寄りがたい隊長も多い。そんな個性派ぞろいの隊長たちの中で、浮竹はひときわ相談しやすい存在だ。

 しかも、浮竹はただ優しいだけではない。部下を守るべき場面では、相手が誰であろうと立ち向かう強さを持っている。それがよく分かるのが、「尸魂界篇」における朽木ルキアの処刑をめぐる一件である。

 彼は、尸魂界の最高司法機関・中央四十六室によって決定された、自身の隊員であるルキアの処刑に疑問を抱き、行動を起こす。最終的には組織の絶対的トップである総隊長・山本元柳斎重國と刃を交えることになっても、彼女を救おうとする姿勢を崩さなかった。

 ふだんは誰よりも優しく、部下の相談にも親身に耳を傾けてくれる。それでいて、部下が理不尽な目に遭えば、自ら前に立ち、たとえ組織のトップであろうと異議を唱えることを厭わない。浮竹が部下から慕われるのも、こうした「優しさ」と「頼もしさ」を兼ね備えているからだろう。

■「嫌な決断を引き受けてくれる上司」京楽春水

 浮竹と並び、上司として高く評価したいのが、八番隊隊長(後に一番隊隊長・総隊長)、京楽春水だ。

 ふだんの姿だけを見れば、お世辞にも理想の上司には思えないかもしれない。昼間から酒を飲み、女性好きで、仕事もどこかサボっているように見える。その結果、しっかり者の副隊長・伊勢七緒から日常的に叱られている有様だ。

 しかし山本元柳斎重國の死後、そんな京楽が総隊長に任命され、護廷十三隊のトップに立った。本人は「勘弁してよ」とこぼしていたが、組織のトップとして誰もが避けたくなる苦渋の決断を自らの責任で下していく。そこに京楽の真価が表れている。

 その象徴が、「千年血戦篇」における更木剣八と卯ノ花烈の戦いである。滅却師との決戦を前に、更木のさらなる覚醒が必要だと判断した京楽。「剣八」の称号を賭けた戦いが、どちらかの死を意味すると知りながらも、初代「剣八」である卯ノ花に彼を鍛えるよう命じた。

 さらに、かつて尸魂界を裏切った大罪人・藍染惣右介を牢獄「無間」から解き放ち、その強大な力を戦力として利用するというリスクの高い判断も下している。

 実際、前者では卯ノ花の死を深く悲しむ虎徹勇音の姿があり、後者は、砕蜂や阿散井恋次をはじめ、その決断を知った者たちから強い反発を受けた。それでも京楽は、「自分がどう思われるか」ではなく、「組織全体の利益」を優先したのだ。

 だが、京楽はただ冷徹なだけではない。決断を下した後も部下を放り出さないのである。

 それがもっとも表れたのが、リジェ・バロ戦だ。副官の七緒に戦いを託した京楽だったが、本格的な戦闘で刀を振るう七緒が痛みや恐怖に震えると、その背中を支えて友に立ち向かい、2人で勝利をつかんでいる。

 難しい決断を自分の責任で下し、部下に任せたプロジェクトも成功まで導く。そんな京楽は、上司として実に頼もしい存在といえるだろう。

  1. 1
  2. 2
  3. 3