日本のポップカルチャーを代表する存在であり、世界中にファンを持つ『サンリオ』。その世界には、「ハローキティ」をはじめとする愛らしいキャラクターたちが数多く存在する。
世界的なアーティストの中にもファンを公言している人物は多く、特にレディー・ガガ氏がキティの大ファンであることは広く知られている事実だ。
しかし、そんなサンリオのキャラクターたちには、意外と知られていない公式の「裏設定」があることをご存知だろうか。今回は彼らの魅力にさらなる深みを与える、「意外な裏設定」を厳選して紹介しよう。
※本記事には各作品の内容を含みます。
■実は猫じゃない? 意外すぎる人気者たちの誕生秘話!
『サンリオ』を代表するキャラクターといえば、多くの人が「ハローキティ」ことキティ・ホワイトを思い浮かべるだろう。
耳に赤いリボンをつけた可愛らしい姿から、誰もが猫のキャラクターだと信じて疑わないキティだが、「実は猫ではない」という公式設定が明かされている。
この事実が広く知られるきっかけとなったのは、2014年にアメリカで開催されたキティの展覧会での出来事。「ハロー!ハローキティのスーパーキュートな世界への体験」の学芸員を務めていたクリスティン・R・ヤノ氏が、キティを“猫”と表現しようとした際、サンリオ側から「ハローキティは猫ではありません。彼女は小さな女のコです」と告げられたという。
サンリオによると、キティは猫をモチーフにした「擬人化キャラクター」であり、あくまで“女の子”という扱いなのである。実際に、公式サイトのキャラクター紹介においても、「明るくてやさしい女のコ」と紹介されている。さらには、彼女自身が「チャーミーキティ」という名前のペルシャネコをペットとして飼っている点も、彼女が猫ではない証拠といえるだろう。
キティと同様に、その見た目から正体が誤解されがちな人気キャラクターが、「シナモロール」の主人公「シナモン」である。白い体と長い耳という特徴からウサギに間違われることが多いが、彼の正体は“子犬”だ。
そして公式サイトでは、「遠いお空の雲の上で生まれた」という幻想的な誕生秘話が明かされている。犬でありながら雲の上で生まれたというユニークな背景を持つシナモンは、その出自ゆえに、大きな耳をパタパタさせて空を飛ぶことができるのだ。
同じく犬をモチーフとしながら別のものに勘違いされやすいのが、「ポムポムプリン」の「プリン」である。お菓子の“プリン”のような見た目であることから、プリンの妖精などと思われがちだが、公式サイトでは明確に「ゴールデンレトリバーの男のコ」と明記されている。
キャラクターデザインを手がける地井明子氏によると、プリンという名前は、彼の飼い主がかぶせてくれたこげ茶色のベレー帽が、まるで“プリン”のように見えたことに由来するという。その愛らしい見た目と名前から、“プリンの妖精”だと思っていたのは、きっと筆者だけではないはずだ。
■衝撃の裏設定! ほのぼのキャラに隠された秘密
可愛らしい見た目のキャラクターが多いサンリオの世界だが、意外な「裏の顔」を持つキャラクターもいる。
その代表格が、ペンギンをモチーフにした「バッドばつ丸」の「ばつ丸」である。今でこそ「クロミ」のように少しひねくれたキャラクター性で人気を確立しているが、ばつ丸が登場した当時は、イタズラ好きであまのじゃくという性格はサンリオキャラとしては異色の存在であった。それがかえって新鮮な魅力として受け入れられ、人気を博したのである。
そんなばつ丸には、父親が「ギャングのボス」という衝撃の裏設定がある。好物は「銀座の高級お寿司とポリパリラーメン」、将来の夢は「社長になること」、さらにはペットとしてワニの「ポチ」を飼っているなど、どこかセレブ感漂う規格外の暮らしぶりには父親の設定が影響しているのだろう。
しかし、この設定は時代の変化とともに見直されたようで、現在の公式サイトでは父親について「コワモテだけど超楽天家」という紹介にとどまっており、「ギャングのボス」という設定は表舞台からは姿を消している。
一方、中国生まれの半魚人というユニークなキャラクター「ハンギョドン」は、かつて探偵として活躍していた時代がある。これは、1991年に映像化された『名探偵ハンギョドン』での設定で、名探偵に扮したハンギョドンが事件解決に奔走する物語だった。
「ハンギョドン=探偵」という設定は根強い人気を誇り、後にキッズ向けバラエティ番組『ファンファンキティ!』内で、クロミが「名探偵ハンギョドン」に憧れるエピソードが描かれるなど、時代を越えて親しまれている。


