■家庭用に移植されなかったナムコのアーケードゲーム

 この時代のナムコのアーケードゲームは、PCエンジンをはじめ、家庭用ゲーム機によく移植されていました。ですが、その後の時代になると、なかなか移植されなくなっていった印象があります。

 私が好きだったアーケードゲームに、『アウトフォクシーズ』(1995年)というアクションゲームがありました。“ミッション:インポッシブル”っぽい世界観で、主人公も敵も殺し屋。そして高層ビルや船、飛行機、列車など変化に富んだステージで命の取り合いをするんですよ。

 私は小さなキャラクターを動かすゲームが好きなんですよね。同じ時代のゲームで言うと、タイトーのアクション『エレベーターアクションリターンズ』(1995年)や、データイーストのシューティング『ザ・グレイト・ラグタイムショー』(1992年)がそうです。なんというか、アリの巣観察キットではないですけど、小さなキャラクターがいろいろなものを動かしたりするのを見るのが楽しいんですよ。『アウトフォクシーズ』も、そんなゲームでした。

 でもこれが、最近になるまで家庭用ハードに移植されなかったんです。現在はアーケードアーカイブスで配信されていますが、当時はパッケージ版として移植されるのをずっと待っていました。

 さて、アーケードからの移植の話ばかり続きましたが、ナムコは家庭用ハードでオリジナル作品も出していました。中でも、ファミコンでリリースされた『スターラスター』(1985年)には思い出があります。

 当時、めっちゃ遊んだんですけど、かなり難しくて、うまくプレイできなかったんですよね。高校生であまりお金がなかったので、「どうして『スターラスター』なんて買ってしまったんだろう……」と後悔するほどでした(笑)。

 ゲーム内容は、当時としては画期的な3D視点のシューティング。完成度は高くて、ファミコンながら宇宙空間を巧みに表現していました。でも、理解するのが大変というか……時代を先取りしすぎていたような気がします。おかげで、コントローラーのマイクに向かって「スターノイド!」って叫ぶ毎日でした(笑)。これ、有名な『スターラスター』の裏技で、エネルギーを補給してくれる味方を呼び出せるんです。

 そうそう、ナムコのファミコン用オリジナル作品といえば、『デジタル・デビル物語 女神転生』(1987年)を忘れてはいけません。このタイトルにもちょっと思い出があって、以前勤務していた奈良のお店で、頻繁に買い取っていた記憶があるんですね。日本神話をモチーフにしたRPGということもあって、奈良県には好きな人が多いのかな……なんて想像していました。私が勝手に思い込んでいるだけかもしれないんですけど、特定の地域で人気の高いゲームがあるとしたら……面白いですよね(笑)。

 

※ソフトの値段や状態などは取材時のものです。

【プロフィール】
大竹剛(おおたけ・つよし)
「レトロゲーム」に造詣が深い“元ドット絵職人”。ゲームメーカー「テクノスジャパン」で、主に『くにおくん』シリーズにドッターとして参加。現在は「ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店」で店長を務める。本人もレトロなゲームのコレクター。

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