■誰もが加入を待望していた新たな仲間【ドラクエ6】

 スーパーファミコン版『ドラゴンクエストVI 幻の大地』のカセットのラベルには、主人公とその仲間たちの姿が描かれている。そのなかでもルックスがひときわ目を引く男が、テリーである。

 物語の中盤以降、アークボルト城の兵団長を簡単に倒したり、バトルレックスを1人で倒したりと、主人公の行く先々でちらちらと姿を見せていた。その後テリーは、デュランの手下として主人公たちとも刀を交えることになる。

 とはいえ4対1のバトルということもあって、難なく倒すことができたテリー。そこから強敵デュランの撃破、そして姉・ミレーユによる説得を経て、ミステリアスなイケメンキャラ、テリーがついに主人公の仲間に加わる。このときのうれしさは、ひとしおだった。

 しかし肝心のテリーのステータスは、お世辞にも強いとはいえなかった。デュランと戦う際の主人公パーティーの推奨レベルは35程度だが、仲間に加入したテリーのレベルはたったの23(スーパーファミコン版)。しかも職業はバトルマスターなのに、武闘家の職歴すらないことが判明する。

 カセットに描かれたビジュアルを見て、絶対に強力な仲間になると確信していたテリーの思いがけない弱さを知り、がく然としたのは筆者だけではないはずだ。

 その後は有能モンスターのドランゴが加入し、物語の黒幕の名が明らかになってストーリーを早く進めたくなるタイミングも相まって、テリーの存在感はますます低下。彼の装備品を外して、酒場に送り込んだプレイヤーも多かっただろう。

 敵の時は強かったのに、味方になった途端に弱体化するのはRPGあるあるといえる。そもそもテリーは敵だった頃もそれほど強くはなかったが……。


 このように『ドラクエ』シリーズでは、プレイヤーをヌカ喜びさせる展開が随所に散りばめられていた。プレイした当時は本気でがっかりしたものだが、なぜかそういうツライ思いをしたシーンだけは、今も鮮明な記憶として残っている。

 皆さんが『ドラクエ』シリーズで期待を裏切られた場面といえば、どのようなシーンを思い浮かべるだろうか。

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