歴代『ドラクエ』、プレイヤーの期待を裏切った「ガッカリの瞬間」 初転職のワクワク、待望のイケメン加入なのに「ぬか喜び…」の画像
ファミコン版『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』(エニックス)パッケージ

 2026年5月27日で40周年を迎えた『ドラゴンクエスト』シリーズ(スクウェア・エニックス)。長きにわたって多くのファンから愛されてきた国民的RPGは、現在ナンバリングタイトルの最新作『ドラゴンクエストXII 夢の彼方へ』が開発中だ。

 これまでのシリーズを振り返ってみると、単に巨悪を討伐するだけのストーリーだけでなく、主人公の生涯を追体験する物語や、人間の闇が描かれたエピソードなどもあった。単純な勧善懲悪ではない冒険譚が楽しめるのもシリーズの特徴といえるだろう。

 そんな冒険の中では思わぬところで予想外の展開に遭遇し、驚かされることも多々ある。そこで今回は「思わぬ展開によって期待を裏切られ、衝撃を受けた場面」を筆者の独断で振り返ってみたい。


※本記事には各作品の内容を含みます。

■師匠が教えてくれるはずだった強呪文【ドラクエ4】

 『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』の主人公は、「第5章 導かれし者たち」で満を持して登場する。その冒頭で描かれる山奥の村は、勇者である主人公が幼なじみの女の子・シンシアや育ての親たちとともにひっそりと暮らしていた集落だ。

 この村人たちは、勇者の資質を持ちながらも成長途上である主人公の成長を温かく見守っている様子がうかがえた。その村人の1人に、魔法使いと思しき老人がいる。

 その老人に話しかけると「今日はそなたにライデインの呪文を教えようぞ!」という反応が。しかし、お昼前というタイミングもあって空腹であることを指摘すると、「よし! 授業は飯を食ってからじゃ!」と語っていた。

 ライデインといえば、ギガデインに次ぐ雷系の攻撃呪文で、勇者にふさわしい攻撃手段の1つといえる。本来であれば勇者が成長した物語中盤あたりで習得する呪文だが、第5章まで主人公の出番を引っ張っただけあって、『ドラクエ4』は大盤振る舞いだと感じたものだ。

 しかし、師匠の言葉に従って、昼食を食べようとすると事件が起きる。勇者の素質を持つ主人公の居場所を突きとめた魔物の大群が、山奥の村を襲撃してきたのだ。

 村人たちは主人公を村の地下室の奥深くに隠すと、魔物に立ち向かう。そしてシンシアがモシャスの呪文を使って主人公の身代わりになり、それを討ち取った魔物たちは満足して去っていく。主人公が地下室から出ると、村は破壊し尽くされ、生存者は見当たらなかった。

 育ての親や幼なじみ、師匠らが全員死に絶え、期待していたライデインは結局覚えられず……。『ドラクエ』の主人公は孤独なスタートを強いられがちだが、『ドラクエ4』の主人公が冒頭で味わった喪失感を考えれば、マイナスからのスタートといえるだろう。

■過去のダーマ神殿で味わった耐え難い屈辱【ドラクエ7】

 『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』で盟友・キーファとの別れを経験した直後に到着するのが、過去の世界のダーマ神殿だ。

 いわずと知れた転職が行なえる場所であり、主要キャラが離脱したこともあってパーティーバランスなどを考えて、どの職に就かせようか迷う場面だ。いろいろと思案した末に、ついに転職を司る大神官と対面する。

 職業を選んで、大神官に促されるまま祭壇の奥にある聖なる泉へと向かう。

 そこで不気味な光に包まれると、大神官は「……くっくっくっく どうかな? チカラを奪われた感想は」と語り出し、主人公一行は呪文や特技を失ってしまう。そのまま地下のふきだまりの街へと落とされ、偽の大神官にだまされたことを知らされるのだ。

 あのとき偽物の大神官の前で、どの職業にしようかワクワクしながら長考していた己が恥ずかしい……。ゲームの物語とはいえ、まんまとだまされたことに本気でガッカリし、あまりの惨めさにショックを受けたことが忘れられない。

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