7月26日から第2シーズンの放送がスタートした、堺雅人さん主演の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)。第1シーズンに勝るとも劣らない壮大なスケールと、早くも謎が謎を呼ぶストーリーに、すでに多くの視聴者が夢中になっている。
本作は、キャッチコピーの「敵か味方か、味方か敵か」という言葉通り、敵味方が入れ替わる油断ならない展開が魅力だ。始まったばかりの第2シーズンでもすでに、疑心暗鬼を生む演出や伏線らしき意味深描写がいくつもみられる。
そんな中、視聴者の間で特に疑いの目を向けられているのが、第1シーズンでは味方として活躍した2人の人物である。今回はその“疑惑の2人”について、これまでの活躍や人物像を踏まえつつ、それぞれが見せた“意味深行動”を振り返っていこう。
※本記事にはドラマ『VIVANT』第12話(第2シーズン第2話)までの内容を含みます。
■太田に「別人説」まで…!?
第12話放送後、視聴者の間で特に注目を集めているのは、「ブルーウォーカー」こと太田梨歩(花岡すみれさん)と、東条翔太(濱田岳さん)の2人。それぞれ別班、公安の協力者として動いている凄腕ハッカーだ。
現在、物語の中心は、警視庁公安部の捜査官でありながら、テロ組織「テント」のモニターだった新庄浩太郎(竜星涼さん)の行方だ。逃亡中である新庄を優秀なハッカーがサポートしている描写があるため、この2人に疑いの目が向けられてしまうのは致し方ないかもしれない。さらに、第2シーズンに入ってからそれぞれに意味深な描写があり、それもまた視聴者のあいだで疑惑を深める原因となっている。
まず太田については、第2シーズン開始当初から性格の変化が指摘されている。
第1シーズンにて、彼女は山本巧(迫田孝也)に脅される形で「テント」に協力していたが、乃木憂助(堺雅人さん)と黒須駿(松坂桃李さん)が山本を消して以降は別班の協力者となった。
このときの太田は、黒須から仕事の説明を受ける間もどちらかといえば不遜な態度で、気の強いタイプとして描かれていた。制限時間ギリギリで急かしてきた黒須を「うるっさい!」と怒鳴りつけて怯ませた場面もあったほど。それに対し第2シーズンでは、乃木と協力体制をとる公安・野崎守(阿部寛)の高圧的な指示に文句ひとつ言わず、「はい」「はい」と従っている。
第1シーズンで別班に協力していた時の太田は、山本に監禁され心身ともにひどい目に遭わされたせいで、乃木と黒須に対しても警戒心を募らせていた。その後、2人が山本を殺害したことを知らされているため、ある意味で彼らは太田にとっての命の恩人である。だからこそ態度が軟化したともとれるが、何の縁もない野崎に対してまで従順である必要はないはずだ。
このように、以前は言動の節々からにじみ出ていた勝気な要素が第2シーズンの太田には感じられないことについて、視聴者からは「なんか性格違う」「脅されてる?」といった声が続出。キャストが第1シーズンの飯沼愛さんから変更になっていることを踏まえ、「もしかして実は替え玉?」「後で本物出てきたりして」など大胆な考察まで繰り広げられている。
他にも、食事をカップラーメンで済ませたり、睡眠不足でよろけたりと、わざわざ「多忙さ」を強調するような演出がされているのも意味深だ。とはいえ、第1シーズンでもデスクの上にエナジードリンクやチョコレートが置いてあり、黒須が切ってくれたりんごには手をつけていない様子が描かれているため、もともと仕事に没頭すると食事などをおろそかにするタイプなのかもしれないが……。
また、乃木とF(乃木の別人格)が「ピカイチ」「天性のもん」と評価するほどの実力者であるにもかかわらず、第12話の太田はフェイク動画や映像ノイズの罠を見抜けなかったというミスを犯している。単に寝不足で注意力散漫になっているのかもしれないが、第1シーズンでの活躍ぶりを思うとどうしても引っかかる点ではある。
さらに、第1シーズンで「太田と不倫していた」とされる長野利彦(小日向文世さん)が重要人物として浮上してきたことも、太田が注目を集めている理由の1つだ。防衛大学校を卒業し、経歴の中に空白期間がある長野は、「別班員」「テントのモニター」「また別の組織の人間」と、これまで何かと考察の的になってきた存在。さらには第12話最後にも、別班の関係者であることを匂わせる描写があった。もし彼が別班員だったとすれば、彼と深い関係だった太田に、「別の一面」が隠されていてもおかしくはない。


