■統率者としてあるまじき失言

 最後は統率者としてあり得ない失言シーンを紹介する。第2期『コードギアス 反逆のルルーシュR2』の第19話「裏切り」にて、完全に正気を失ってしまったルルーシュによる発言だ。

 トウキョウ租界で黒の騎士団とブリタニア軍の決戦がおこなわれ、紅月カレンが操る紅蓮の活躍によって黒の騎士団が優位に立つことになる。そんな中、スザクが使用した新型核兵器「フレイヤ」によって数千万人規模の被害が発生し、ルルーシュの妹・ナナリーの安否も怪しい状況となってしまった。

 その光景を見たルルーシュは、戦争のことなど頭の中からすっかり吹き飛んでしまう。数多くの犠牲を無視して「知ったことかそんなもの、ナナリーを探せ。最優先だ」と言い放ち、全軍にナナリーを探すよう指示。もちろんそんなムチャな命令は無視され、全軍撤退という結果に終わってしまった。

 このルルーシュの大暴走によって、黒の騎士団は彼に対して不信感を募らせることになる。統率者としての使命よりも個人的な感情を優先させてしまった代償は大きく、これが黒の騎士団からの信頼を決定的に損なうこととなった。

 裏切りの直接の理由は、腹違いの兄であるシュナイゼル・エル・ブリタニアによってルルーシュの素性や能力が暴露されたことが原因だ。しかし、ルルーシュがこの失言をしたことが、余計に部下の裏切りに拍車をかけたともいえるのではないだろうか。

 

 ルルーシュは一見、頭脳も能力も兼ね備えた完璧人間に見えるが、プライドの高さゆえに1人で抱えすぎてしまうのが弱点だ。また、ナナリーを大切に想うあまり、彼女が絡むと他のことが見えなくなってしまう場面も多い。

 しかし、そういった人間くさい部分もまた、ルルーシュの大きな魅力だ。完璧ではなく、時に自分勝手な一面を見せたり、取り返しのつかない間違いを犯したりするからこそ、彼の生き様は多くの人の心を強く揺さぶったのだろう。

 

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コードギアス 反逆のルルーシュ
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