『奪還のロゼ』放送で振り返りたい!『コードギアス 反逆のルルーシュ』その後の運命を激変させた「ルルーシュの痛恨の失言」の画像
コードギアスCOLLECTION『コードギアス 反逆のルルーシュ』SPECIAL EDITION ‘BLACK REBELLION’(バンダイナムコフィルムワークス) ©SUNRISE/PROJECT GEASS Character Design ©2006-2008 CLAMP・ST

 『コードギアス 反逆のルルーシュ』は、2006年に放送開始された人気SFロボットアニメ。現在、新作『コードギアス 奪還のロゼ』が地上波放送中で、あらためて話題を呼んでいるシリーズだ。

 本シリーズはナイトメアフレームと呼ばれる機動兵器同士の戦いだけでなく、他者の精神に干渉する特殊な能力「ギアス」による能力バトルも魅力のひとつだ。『反逆のルルーシュ』の主人公のルルーシュ・ランペルージは、相手を命令に従わせる「絶対遵守のギアス」の力を使い、仮面の男「ゼロ」として黒の騎士団をまとめ上げ、神聖ブリタニア帝国への反逆を企む。

 ルルーシュは頭脳明晰かつ冷静沈着な男であり、そこにギアスの力が加わることで、多くの人間を戦略的・心理的に支配してきた。しかし意外と感情的になったり、うっかり失言をしたりする場面も多く、それが結果として最悪の展開につながるケースもあった。

 そこで今回は、その後の運命を大きく左右してしまった「ルルーシュの失言」を振り返っていきたい。

 

※本記事には各作品の内容を含みます。

 

■望まぬ大虐殺を引き起こした一言

 『コードギアス 反逆のルルーシュ』の中でも屈指の衝撃エピソードが、第22話「血染めのユフィ」だ。ここでルルーシュ最大の失言が描かれている。

 ブリタニアの第11皇子であるルルーシュは、かつて自分と最愛の妹ナナリーを追放した父およびブリタニアの皇族を恨み、復讐に燃えていた。腹違いとはいえ兄弟相手にも容赦はせず、断罪するかのように次々と破滅させていく。

 しかし、数いる兄弟の中でも、ユーフェミア・リ・ブリタニア(通称:ユフィ)だけはルルーシュにとって特別な存在だった。彼女は他の兄弟とは違い、どんな人間でも分け隔てなく接し、他者を思いやれる優しい心の持ち主だったからだ。

 そんなユフィは、ブリタニアの支配下で虐げられてきた日本人(イレヴン)を解放するため、自身の皇位継承権を放棄してまで「行政特区日本」を設立し、さらに黒の騎士団まで迎え入れる決断をする。これはゼロ(ルルーシュ)にとって願ってもないことで、だからこそ心を動かされて和解を決めた。

 だが、その記念式典会場での談笑中、ルルーシュはユフィに自分の命令には誰も逆らえないと話し、軽い気持ちで「例えば『日本人を殺せ』って言ったら…」と口走ってしまう。

 その瞬間、ギアスが暴走してユフィは力に支配され、大勢の日本人の前で「死んでいただけないでしょうか?」「虐殺です!」と言い放って拳銃を発砲。それを皮切りに日本人は次々と虐殺されていった。

 会場は大混乱となり、その後もユフィはマシンガンを乱射して返り血で真っ赤になっていく。そんなユフィの姿を見たルルーシュは絶望の中、彼女を最大限利用しつつ殺害するしか道はないと悟る。

 そして、自ら銃を手に取り、彼女と仲の良かった枢木スザクの目の前で彼女を殺害。すべてがうまくいくはずだったのに、ルルーシュの不用意な一言で何もかもが台無しになったのである。この最悪の展開には、誰もが言葉を失ったはずだ。

■親友の逆鱗に触れた発言

 ルルーシュは第25話「ゼロ」にて、自身の親友であるスザクに対しても失言を放っている。ユフィが死んだ後、神根島でゼロとスザクの一騎打ちがおこなわれた場面でのことだ。

 このときスザクが撃った銃弾でゼロの仮面が割れ、ルルーシュの顔が現れた。だがスザクは心のどこかで疑っていたのか、ゼロの正体が親友だと知ってもあまり動揺を見せなかった。

 ルルーシュは自らのやってきたことは、すべて日本人のためだとして、間違ったことはしていないと語る。対するスザクは、彼が自分勝手な理想のためにユフィの命を奪ったことを許せなかった。そんなスザクに対し、ルルーシュが口にしたのは「すべては過去、終わったことだ」という言葉だ。

 ルルーシュも、スザクにとってユフィがかけがえのない存在であることを知っていたはず。しかし、あろうことか、彼女の悲劇を「過去」という一言で終わらせ、片付けようとしてしまった。当然この発言はスザクの逆鱗に触れ、彼はルルーシュを拒絶して否定する。ルルーシュが説得して仲間に引き入れようとしても、当然ながら聞く耳を持たなかった。

 ルルーシュがここで慎重に言葉を選んでいたら、もう少し違う展開が待っていたかもしれない。素直な気持ちを吐き出すことができていれば、そしてユフィの死に対して多少なりとも誠実な姿勢を見せていれば、まだ交渉の余地はあったのではないだろうか。

 とはいえ、ユフィの惨劇の責任がルルーシュにある以上、かつて親友だった2人の決別は避けられなかっただろうが……。

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