■ヲタクの理想「自分の趣味を肯定してくれる優しい男の子」
――蓮くんはハニワさんの発案だったんですね。
ヤマコ そうですね、「ヲタク文化がまったくわからないけれども、ちゅーたんの良き理解者であり、のちにヲタク友達になる男の子を出したい」と提案しました。
――そうしたポジションを異性にしたことに、どんな理由があったのでしょう。
ヤマコ ちょっとキュンキュン要素がほしい、というのがありました。でも、あくまでヲタク友達なんです。ちゅーたんは一途なヲタクであってほしいので、やっぱりそこは揺るぎないものしたいなと。とはいえ、ちゅーたんの成長を描くためにも「このあとちゅーたんとどうなっていくのかな?」という期待も込めました。
――島陰さんは大窪くんを描くときにどんなことを意識しましたか?
島陰 まずは何度も編集部とハニワさんに「2人はどれくらいの距離感がいいか」の確認をしました。
キャラクター像としては、現代の“優しい男の子”というイメージを浮かべて描きましたね。自分の趣味を肯定してくれる優しい男の子って、これはもう、ヲタク女子だったら本当にうれしい存在だと思うんですよ。
ちゅーたんは人付き合いの下手さもあり、そんな大窪くんとの接し方がよくわからなくて、“イイ主人公”ではない女の子の可愛げがちょっと見えたな、と思って楽しく描いていました。大窪くんは読者さん人気がすごいので、ぜひヤマコさんが描く大窪くんが見たいです!
ヤマコ たしかに大窪くんは優しくて物わかりがよくて、いままでのハニワにはいない、いい意味でクセがないカラッとしたキャラクターですよね。いやあ、それは女子人気が高いはずだ(笑)。いつか描きたいですね。
――楽しみにしています! 島陰さんの思い入れのあるエピソードもお聞きしたいです。
島陰 第6話から始まる、ちゅーたんの過去が明かされるエピソードです。過去に傷つけられたモデル事務所の社長が客として、ちゅーたんが働くメイド喫茶に来る、という。このあたりは『好きっちゅーの!』のMVから広げました。
MVに「中学生のときにモデル事務所の社長にイヤな目に遭わされた」ことを示すシーンがありますが、この設定を聞いたときに、「高校生になったちゅーたんが社長と再会して、あのとき“NO”と言えなかったことを言えようになる」というシーンを入れたいなと思いました。ちゅーたんの成長が描けるかなと思い、「漫画オリジナルシーンとして、ぜひこのエピソードを入れたい」とハニワさんにお願いしたんです。


