■メーテルが結婚!? 「四次元エレベーター」キザルーナ

 メーテルはその美しさゆえに多くの男性から求愛されるが、アニメ版ではメーテルが結婚する話も存在する。それが「四次元エレベーター」のエピソードだ。

 ビルが林立し、底が見えない「底なし都市」に到着した999号。そこでメーテルはキザルーナという男に呼び出されて、姿を消してしまう。

 不安に駆られた鉄郎が彼女を追って乗り込んだエレベーターは、なんと異空間へとつながっていた。そこは人間の潜在意識が実体化する場所であり、鉄郎が目撃したのはウエディングドレスをまとったメーテルと、彼女を奪おうとするキザルーナの結婚式であった。

 この結婚式は、メーテルを我が物にしようと企むキザルーナが、鉄郎の焦りや嫉妬の感情を利用して異空間で具現化したもの。その後、薬を飲まされたメーテルが倒れ、怒った鉄郎はキザルーナを銃で撃ち、彼の正体が機械化人であることを知る。

 現実世界に生還した後、鉄郎がメーテルに向かって「お嫁になんかいっちゃだめだ」と照れながら伝えるシーンは印象的だ。

 このエピソードでは、メーテルを手に入れようとするキザルーナの執念と、それに対抗する鉄郎の淡い恋心が描かれていた。ここでもまた、メーテルには男性たちを惑わせる魔性の魅力があることが分かるのである。

 

 『銀河鉄道999』の長い旅路において、メーテルの美しさは幾度となく波乱を巻き起こしてきた。宇宙の果ての文豪、未開の惑星の粗暴な支配者、果ては四次元空間の機械化人など、彼らを魅了してきた彼女は、まさに「宇宙一の美女」と呼ぶにふさわしい存在だろう。

 しかし、どれほど強力な男たちがメーテルを奪おうとしても、彼女は必ず鉄郎のもとに帰っている。そう考えると鉄郎は、メーテルすらとりこにする「宇宙一魅力的な少年」なのかもしれない。

 彼らの生き様に思いを馳せながら、今一度999号の物語を読み返してみてはいかがだろうか。

 

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