■劇場版のボスがまさかの復活「ガーリックJr.」
最後に紹介するのが、アニオリの敵キャラの中でも別格の存在感を放っていた「ガーリックJr.」だ。
ガーリックJr.は、劇場版第4弾となる『ドラゴンボールZ』(1989年)でボスキャラとして登場した魔族の長だ。ドラゴンボールによって不老不死の肉体を手に入れ、当時の最強戦力だった悟空とピッコロの2人がかりでも倒すことができなかった。最終的に、孫悟飯の覚醒で形勢が崩れ、自身が生み出した異空間「デッドゾーン」に封印されるかたちで決着する。
しかし、そのとき封じられたガーリックJr.が、テレビアニメのオリジナルストーリー「魔凶星編」(第108話〜第116話)にて、まさかの復活を果たす。
しかも劇場版で活躍したのはサイヤ人襲来前だったが、再登場を果たしたのはナメック星から帰還後、メカフリーザ襲来前の時期である。悟空は不在とはいえ、ピッコロはフリーザ第2形態に匹敵するほどの戦闘力を得ており、悟飯やクリリンもナメック星で大きく成長していた。
そんな戦闘力のインフレが著しい状況下で、ガーリックJr.はおなじみの筋骨隆々な姿「スーパーガーリックJr.」へと変身し、パワーアップしたZ戦士たちを相手に互角以上の戦いを繰り広げた。
最終局面では、懲りずに再びデッドゾーンを発動。だが結末は前回と変わらず、自らその中に封じ込められるという、何とも皮肉な幕引きとなった。
劇場版のボスキャラでありながらテレビシリーズで再登場し、再度地球征服を企てるという展開は極めて異例のこと。アニオリキャラの中でも、特別な存在といえるだろう。
今回紹介したキャラクターたちは、いずれも本編の強敵に負けない圧倒的な強さを見せつけて、視聴者に強烈なインパクトを残した。こういった原作ファンが予想できない強キャラの存在は、原作に忠実なアニメが主流となった現在は、なかなかお目にかかれない“アニオリならではの魅力”にも感じる。
あらためて振り返ると、こうしたアニメオリジナル展開にも、『ドラゴンボールZ』という作品の持つ面白さが詰まっていた。
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