マンガ『可愛くてごめん』ついに完結!HoneyWorksヤマコ&作者・島陰涙亜が語る「大ヒット曲コミカライズの裏側」の画像
『可愛くてごめん』1巻 

 大ヒット楽曲『可愛くてごめん』のコミカライズ最新巻であり最終巻が、7月10日に発売された。同曲の生みの親であり、同作の原作を務めるのはHoneyWorks。そのメンバーでありイラストレーターのヤマコさんと、コミカライズを担当した漫画家の島陰涙亜さんが特別対談! 楽曲からコミカライズへの繋げ方、“いい主人公ではない”という主人公・ちゅーたんの描き方とは。

【第1回/全3回】

――これまでさまざまなメディアミックス作品を生み出してきたHoneyWorksさん(以下、ハニワ)ですが、2024年3月より大ヒット楽曲『可愛くてごめん』がコミカライズ、連載がスタートしました。まずは、その経緯を教えてください。

島陰涙亜さん(以下、島陰) 2023年4月まで、同じくハニワさん原作のアニメ『ヒロインたるもの!~嫌われヒロインと内緒のお仕事~』のコミカライズの連載を担当していまして。連載終了後、担当編集さんと「次もハニワさん関係の作品が描けたらいいね」と話していました。

HoneyWorksヤマコさん(以下、ヤマコ) 新しい展開を考える中で、私たちも「次の展開があるなら、また島陰さんにお願いしたいな」という話をしていたんです。島陰さんとは個人的にほかの作品でもかかわりがあり、『ヒロインたるもの!』でも長くかかわらせていただき、作画の密度やテンション感が「ハニワに合っているな」という印象があったんです。それで、お願いしたいなと思い相談しました。

――前作連載終了から『可愛くてごめん』連載開始まで、結構スピード感がありますよね。

島陰 そうですね。2022年11月にMVが配信されてから、コミカライズまでなるべく間が開かないよう、描き溜める時間もなく必死で描いていました。

――現時点で再生数1.8億回という異次元の大ヒットソングですが、コミカライズにプレッシャーはありませんでしたか?

島陰 これが意外となかったんですよね。なぜかというと、元となるストーリーがなくて、MVだけでイメージを膨らませる、つまり自分から提案して話を作っていく感じだったので、初めての試みだらけで必死すぎて。プレッシャーを感じる暇がなかったんですよね。私にお話をくださったことへのうれしさと、「いい作品を作らなきゃ!」という想いだけでした。

――制作にあたり、それぞれどんなふうに完成に向かうのでしょうか。

ヤマコ まずは音楽チームが楽曲制作をする、というのが始まりです。そこから歌詞やキャラクターの感情を拾いMVに繋げて、細かいエピソードやキャラクターの感情をコミカライズに繋げます。楽曲は3、4分の世界なので、伝わりきらない部分をコミカライズで表現していただけたらいいな、という感じです。

――島陰さんはどんな作業になりますか?

島陰 楽曲とMV、そしてハニワさんのアイディアを元にまずは全体構成を作ります。それを元に、1話ずつプロットを立てて、脚本にして、ネーム、下絵、原稿制作、という流れで進めています。私はキャラクターを中心にストーリーを組み立てていくタイプなので、キャラクターの心情を歌っている歌詞は意識して盛り込みました。その際、キャラがぶれないように、随時ハニワさんにチェックしていただきましたね。

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