久保帯人氏による『BLEACH』(集英社)は、7月25日からテレビアニメ最終章『BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-』が放送開始されることで、再び大きな話題を呼んでいる。
本作の魅力はなんといっても迫力あるバトル。死神たちが個性豊かな斬魄刀の能力を使い、敵を次々と倒していく姿にはスカッとさせられる。
特に護廷十三隊の隊長クラスは「卍解」の使用によって、想像を超える次元の戦いを見せてくれた。「十刃(エスパーダ)」や「星十字騎士団(シュテルンリッター)」といった強敵相手にも怯むことなく、いつでも真っ向勝負する姿は実にかっこいい。
尸魂界を守る護廷十三隊の隊長たちはいずれも強者ぞろいであり、この中で誰が「最強」なのか考えたことがある読者も多いだろう。今回は各隊を率いる隊長を何人か取り上げ、それぞれの強さをあらためて振り返っていきたい。
※本記事には作品の内容を含みます。
■上位勢の実力は拮抗…!?
護廷十三隊は約1000年前に山本元柳斎重國によって創設された、総勢約3000人の死神から成る組織だ。それぞれの隊に隊長、副隊長が置かれ、試験や推薦、決闘などで選ばれた人間がその座に就くことができる。隊長クラスになると、たったひとりで数百人分の力を持つとされる。
死神の強さは、身体能力・戦闘能力の高さはもちろん、所持している斬魄刀がどれほど強力なものかも影響する。どちらもバランスよく兼ね備えてこそ、最強を名乗れるというものだろう。
上位に入るであろう隊長はというと、六番隊隊長・朽木白哉、十一番隊隊長・更木剣八、十二番隊隊長・涅マユリあたりが挙げられる。この3人はどの戦いにも欠かすことのできない重要な戦力だ。
白哉の斬魄刀「千本桜」は、数億枚にも及ぶ刃を操ることができる。刃の嵐によって標的を切り刻み、相当高い攻撃力を持つ。唯一の弱点は、「無傷圏」と呼ばれる安全圏に踏み込まれてしまうと丸腰で応じなければならないことだが、白哉は高い戦闘能力でそれをカバーしている。どんな状況でも冷静に対処できる判断力や頭脳の持ち主であり、すべてにおいてバランスのとれた「お手本」のような存在といえるだろう。
剣八は作中終盤まで自身の斬魄刀の名前を知らず、刀の力を解放していない状態で敵を斬り伏せていた。常にハンデを抱えてきたようなものだが、その状態でも鬼のような強さを誇るという超イレギュラーな存在である。
最終的には、四番隊隊長・卯ノ花烈との死闘や十一番隊副隊長・草鹿やちるの消失を経て卍解に成功しているものの、名前や具体的な能力は不明のままだ。純粋な破壊力だけでいえば作中随一だろうが、卍解すると自我を失ってしまい、制御不能になる点が惜しい。とはいえ、それも剣八らしいといえるだろう。
マユリの斬魄刀「疋殺地蔵」の卍解はかなり独特だ。不気味で巨大な生き物に変化すると、致死毒を周囲に撒き散らすのだが、解毒は特別な対処法を持つ者でない限りほぼ不可能。その巨体を使って相手を押し潰したり、食らったりすることもできるため、用途はかなり広い。
しかもペルニダ・パルンカジャスとの戦いでは、取りこんだ情報をもとに最適な「疋殺地蔵」を生み出す改造卍解「金色疋殺地蔵・魔胎伏印症体」を披露。十二番隊副隊長・涅ネムと連携し、あの剣八を戦闘不能にした相手を苦戦しつつも自滅に追い込んだ。
個人的には元三番隊隊長・市丸ギンや五番隊隊長・平子真子もかなりやっかいな存在だと思っている。ギンの斬魄刀「神鎗」には、目にもとまらぬ伸縮の速さと、貫いた相手を崩壊させる毒があり、食らったらまず即死と考えてよさそうだ。とはいえ、その性質上、正面切って戦うというよりは奇襲や狙撃などの後方支援向きかもしれない。
平子の斬魄刀「逆撫」は相手の感覚器の認識を逆転させてしまうので、食らってしまうとまともに動くことすら困難になる。ただ広範囲を攻撃できる相手の場合、少々感覚が狂っても関係ないため、相性の問題は大きい。こちらも基本的にはサポート向きの能力といえるだろうか。


