■当たっていないのに吹き飛ばされる理不尽さ…

 初代から数々の作品に登場してきた、水中と陸上を行き来する水竜「ガノトトス」。この巨体が繰り出すタックルは、『モンハン』初期を象徴する“判定の理不尽さ”で知られている。

 ハンターの間でつけられた通称は「亜空間タックル」。見た目的には明らかに当たっていない位置にいるのに、なぜか吹き飛ばされてしまうという不可解な現象だ。ガノトトスの攻撃判定は実際の見た目よりも大きく、あるいはズレて発生していたため、謎の攻撃を食らうたびに「絶対に当たっていないのに……」とハンターたちを困惑させたものだ。

 この理不尽な当たり判定は、当時のハンターに恐怖と苦手意識を植え付け、今もなお語り草になっている。当時を知るハンターであれば、納得のいかないまま吹き飛ばされたあの感覚を一度は味わっていることだろう。

■隠れる場所を失うと詰む…

 『モンスターハンター:ワールド』では、『ファイナルファンタジーXIV』とのコラボクエストにて、『FF』でおなじみの強敵「ベヒーモス」が登場した。そのベヒーモスが放つ大技「エクリプスメテオ」は、『モンハン』シリーズの中でも最強クラスの凶悪な全体攻撃として知られている。

 本来この攻撃には、フィールド上に出現する「コメット」の陰に隠れることで回避するという対策が用意されている。しかし戦闘中にそのコメットがすべて破壊されてしまった場合、隠れる場所は一切なくなる。そうなると、コラボ報酬で入手できるジャスチャー「FINAL FANTASY XIV ジャンプ」を使用してジャンプ回避するしかないのだが、このタイミングが相当シビアで、失敗すれば即力尽きてしまう。

 しかもこの攻撃の前では、アイテム「モドリ玉」による緊急帰還も封じられる。少しでもタイミングを見誤れば即死するという緊張感で手が震えたハンターも多いことだろう。『FF』の世界からやってきた恐ろしすぎる魔獣は、強敵に慣れたハンターたちにも忘れがたいトラウマを残していったのである。

 

 今回紹介した理不尽攻撃に何度も挑み、攻略法を見つけ出したときの達成感や爽快感は『モンスターハンター』における最高の瞬間といえるだろう。どれほど苦い敗北でさえも、時が過ぎればハンター同士で語り合える「笑い話」にもなる。それもまた『モンスターハンター』という作品が長く愛され続ける理由のひとつなのかもしれない。

 

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