■『キメツ学園』でも扱いが違う響凱の存在感
それにしても知人が響凱に投げかけた言葉は、人格否定ともいえるひどいものだった。そんな彼は人間によって傷つけられ、心を折られたかわいそうな存在といってもいいだろう。
現実世界で創作活動にいそしむ人ほど、響凱の姿に共感と同情を覚えたようで、SNSでは「響凱さんの努力が認められないしんどさ本当に響く」「響凱の気持ち分かりすぎてつらい」「好きなことが認められないというのは辛いことだ」「同じ時代に生きていたら仲良くなりたかった」といったコメントが並んだ。
そしてスピンオフ作品の『中高一貫!!キメツ学園物語』では、響凱は鬼の中では珍しく善人側として登場し、高等部の音楽教師を担当している。教師には、主に鬼殺隊の柱たちが割り当てられていることからも、かなりの高待遇といえるだろう。
同じ鬼でも魘夢や沼鬼が変質者として描かれているのに対し、響凱は苦労人ポジションではありながら、炭治郎らとの交流もあるのだ。これはひとえに、本編で受けた過去の仕打ちに同情の余地があるからに違いない。
彼自身、基本的には鬼らしい行動を取っていたが、にじみ出る知的な部分と真面目な人間臭さがあった。だからこそ『立志編』に登場する鬼の中でも人気が高く、好かれる理由なのかもしれない。激しい戦いを終えた後の「成仏してください」という炭治郎の言葉がすべてを物語っている。
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鬼滅の刃 1



