■相手の技を見切る技量「無限城編」炭治郎&義勇
「無限城編」における炭治郎と水柱・冨岡義勇の共闘もまた印象的だった。
上弦の肆・鳴女の血鬼術によって、無限城に落とされた炭治郎。近くにいた義勇とともに次々と現れる鬼たちを、まさに“阿吽の呼吸”で切り伏せていく。
特に義勇の立ち回りは見事で、相手の動きから技を予測し、炭治郎と斬り合わないように太刀筋を調整していたというから驚きである。思えば、彼らは同じ育手である鱗滝左近次のもとで修行した“兄弟弟子”だ。同じ「水の呼吸」の使い手であるからこそ、美しく流れるような連携が実現したのかもしれない。
そして、2人の連携が最も際立ったのは、上弦の参・猗窩座との戦いであった。因縁の相手である猗窩座を前に、炭治郎は義勇さえ驚くほどの成長を見せる。
それでもなお、猗窩座の圧倒的な速さに翻弄され、炭治郎は後方から急所を狙われてしまう。「ヒノカミ神楽 幻日虹」でも回避が間に合わない窮地を救ったのは、義勇だった。その後も炭治郎を庇いながら戦う義勇は、やがて「痣」を発現させ、猗窩座と互角に渡り合う。
一方、義勇が猗窩座の相手をしている間に、炭治郎は父・炭十郎から聞いていた「透き通る世界」の境地に土壇場で到達。そして、猗窩座の拳が義勇の腹部を貫こうとした時、今度は覚醒した炭治郎が猗窩座の腕を斬り落として義勇の命を救った。
互いを庇い、助け合いながら死闘を繰り広げた炭治郎と義勇。どちらか1人が欠けていたら、猗窩座に勝利することはできなかったかもしれない。
振り返れば、物語の第1話で初めて炭治郎を救ったのも義勇だった。2人の絆は作中でも随一であり、その固い信頼関係が体現された息の合った連携シーンは、本作の大きな見どころの1つになっている。
『鬼滅の刃』では、さまざまなかたちの激闘が描かれている。その中でも、仲間との絆によって生まれた見事な連携プレーは、多くのファンの心に残る名シーンとなっている。
互いを支え、命を預け合いながら強敵に立ち向かう鬼殺隊士たちの姿は、これからも読者や視聴者の心を熱くし続けるに違いない。
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