どっちが敵かわからない…昭和ロボアニメ「見ていて怖すぎた」主役マシンの不気味な姿【昭和オタクは燃え尽きない】の画像
DVD版『大空魔竜ガイキング VOL.1』(東映ビデオ) (C)東映アニメーション

 2026年1月に公開された映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』の主役機「Ξ(クスィー)ガンダム」は、これまでのガンダム像を覆す個性的なフォルムが話題になり、どこか“禍々しさ”すら感じるガンダムということで大きな反響を呼びました。

 その一方、昭和のロボットアニメの主役機といえば、『マジンガーZ』(1972年)や『機動戦士ガンダム』(1979年)のように、一目で主人公機と分かる色や造形をしたメカが定番でした。

 しかし、昭和の作品にもヒーローらしからぬ尖ったデザインの機体も存在しました。たとえば、昆虫のような雰囲気が漂う『聖戦士ダンバイン』(1983年)や、厳つい怒り顔が印象的な『UFO戦士ダイアポロン』(1976年)などが挙げられます。

 そこで今回は、当時の昭和キッズが驚いた「見た目が怖すぎる主役ロボット」を、筆者の独断と偏見で振り返ってみたいと思います。


※本記事には各作品の内容を含みます。

■不気味なドクロが胴体に? 敵をかみ砕く必殺技も怖かった『大空魔竜ガイキング』

 『大空魔竜ガイキング』は、1976年(昭和51年)から全44話が放送された東映動画(現・東映アニメーション)作品です。70年代当時の東映ロボットアニメといえば「永井豪とダイナミックプロ」の原作が主流だった時代です。

 本作もダイナミック企画が原作協力に名を連ねていたものの、東映動画初のオリジナル企画によるロボットアニメになりました。

 物語は、ゼーラ星の支配者・ダリウス大帝率いる「暗黒ホラー軍」が地球侵略を開始するところから始まります。侵略の障害となる超能力者を次々と暗殺し、プロ野球選手だったツワブキ・サンシローもその標的に……。

 一命は取りとめたものの選手生命を断たれたサンシローは、自身の超能力に目覚め、「大空魔竜戦隊」の一員となって戦う決意を固めます。

 敵であるゼーラ星人は、イースター島のモアイやネス湖のネッシーといった古代遺跡や未確認生物(UMA)を、自分たちの兵器「暗黒怪獣」として利用。まさに異形の軍団でした。

 同アニメが放送された70年代といえば、空前の「オカルトブーム」の真っ只中。さらにプロ野球(巨人のV9など)人気もピークを迎えており、本作には昭和キッズが夢中になる要素がぎっしりと詰め込まれていたのです。

 しかし、そんな作品の主役ロボの姿は、一見すると「どちらが敵か分からない」ほどのインパクトを持つ、あまりにも禍々しいデザインでした。

 サンシローが搭乗する巨大合体ロボ「ガイキング」の胸部から腹部は、恐竜型の超巨大ロボット戦艦「大空魔竜」の頭部がそのまま合体する構造となっています。大空魔竜の頭部は、恐竜の頭蓋骨(ドクロ)を模した形状をしていました。

 この不気味なドクロを活かしたガイキングの必殺技「キラーバイト」は、腹部の大あご(牙)で敵の暗黒怪獣を文字通りバリバリと噛み砕く、極めてバイオレンスな技でした。

 さらに物語中盤、大破したガイキングに施された強化改修プロセスが大きな衝撃をもたらします。「フェイス・オープン!」のかけ声とともに“顔の装甲”が外れると、内部のメカが露出。あらわになった顔は、より一層凶悪な表情でした。

 「超兵器ヘッド」とも呼ばれるその顔から繰り出される攻撃は、目から放つ光線「デスパーサイト」、額からは組織を分解する光線「デスライト」、そして口から炎を放つ「デスファイヤー」など、「デス」と名がつく物騒な武装のオンパレード。主人公機らしからぬ姿と、その容赦ない攻撃スタイルに、昭和キッズは驚かされました。

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