■強靭な精神力から繰り出される、圧倒的パワー「空条承太郎」
第3部では、かつての宿敵・DIOの復活をきっかけに、新たなジョジョがエジプトのカイロを目指して激闘の旅に出る。
シリーズを象徴する「スタンド」の能力も登場する第3部だが、主人公・空条承太郎はその圧倒的な強さで数々の強敵を撃破していった。
承太郎が操る「スタープラチナ」は近距離タイプのスタンドで、緻密な動作と凄まじいパワーで相手のスタンドを真っ向からねじ伏せる。ただでさえ強力なスタンドだが、物語終盤では「時を止める」という能力まで開花し、パワーアップも遂げた。
そんなスタンド能力もさることながら、承太郎の強さの根幹には、いかなるときも冷静さを失わない強靭な精神力がある。
謎の能力に追い詰められても冷静に状況を分析し、打開策を見つけ出す——高校生でありながら、ジョセフから受け継いだ頭脳と持ち前の胆力を活かし、危機的な状況に何度も活路を見出してきた。
スタープラチナの強力無比な性能は、彼の持つ常人離れした精神力が反映された結果なのかもしれない。
■比類なき強さを誇る、究極のスタンド「ジョルノ・ジョバァーナ」
第5部では舞台をイタリアに移し、ギャングたちの壮絶な死闘が描かれる。
主人公であるジョルノ・ジョバァーナは、なんとDIOの息子という、実に奇妙な血縁関係を持つ青年だ。15歳でありながら目的のために突き進む不屈の精神と、立ちはだかる敵に容赦しない激しさを兼ね備えている。
元々、生命を生み出すスタンド「ゴールド・エクスペリエンス」を操っていたが、終盤にはさらなる能力「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」へと覚醒。この能力は、「攻撃してくる相手の動作や意志の力をすべてゼロに戻す」という、常識を超えた現象を引き起こすものであった。
どんなスタンド能力であろうが、何をしようが、ジョルノの前ではすべてがゼロに戻されるため、相手はなすすべもなくジョルノの攻撃を受ける他ない。
数々のスタンド能力が登場する本作だが、全シリーズを通して見ても、この「レクイエム」に勝利できそうなキャラクターはそうそう見つからない。まさに異次元の強さを誇るキャラクターである。
時代や背景が、部ごとに移り変わる『ジョジョの奇妙な冒険』だが、登場する主人公たちの強みもまるで異なるのがシリーズの醍醐味だ。
鍛え上げた肉体、卓越した頭脳、強靭な精神力、異次元のスタンド能力……主人公たちは各々の持ち味を活かし、数々の強敵と渡り合ってきた。だからこそ、読者によって「最強の主人公」の定義が異なり、最強論争に明確な答えを出すのが難しいのである。
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