数万円から数十万円の値段がつくこともある「レトロゲーム」の世界。そんなソフトがズラリと揃う『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長にして、自身も大のゲームコレクターである大竹剛氏が、毎回1本のソフトを語るこの連載。今回、ショーケースに並ぶソフトの中から取り上げるのは——?
■ナムコのアーケードヒット作の移植が充実していたPCエンジン
ハードオフ大竹店長の「レトロゲームちょっといい話」第51回
『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長、大竹剛です。アーケードゲームが好きだった私は、当時としてはハイクオリティな移植版がたくさんリリースされていた、PCエンジンというハードが大のお気に入りでした。
中でも、ナムコの人気タイトルが充実していたんですよね。当店のPCエンジンソフトのラインナップにも、『ワンダーモモ』、『超絶倫人ベラボーマン』、『スプラッターハウス』、『妖怪道中記』など、1980年代後半にゲームセンターを彩ったナムコの横スクロールアクションの移植版が並んでいます。
現在、当店に『源平討魔伝』は置いていませんが、PCエンジンオリジナルの『源平討魔伝 巻ノ弐』(1992年)は販売中です。では、これも含めて、今回は『源平討魔伝』のお話をしましょう。
アーケードのオリジナル版『源平討魔伝』は、基本的にはふつうの横スクロールアクションなのですが、ステージによってはでっかいキャラクターが映し出される“ビッグモード”になったり、斜め上から見下ろした視点のモードに切り替わったり、ユニークな構成になっています。
特にビッグモードは迫力があって、主人公が弁慶と戦うシーンは周囲で話題になりました。ただ、私は当時、こうした大型のキャラクターに、ちょっと抵抗があったんですよね。等身の高いキャラが動くと、なんだかゲームというよりもアニメのように見えるなぁと思って……。
私にとっては、同じナムコのゲームでも、小さなキャラクターが動く『マッピー』(1983年)や『ディグダグ』(1982年)のほうが“ゲームらしさ”を感じられて好きだったんです。とは言え、やがて格闘アクションゲームが流行するようになると、さすがの私も大きなキャラクターに魅力を感じていくようになるんですけどね。


