やられ役だったのに!? 『キン肉マン』「オメガ・ケンタウリの六鎗客編」ティーパックマンにベンキマン、カレクック…5本槍が見せつけた胸アツの「超進化」の画像
『キン肉マン』一挙見Blu-ray キン肉マン初の世界制覇&ツアー編 (C)ゆでたまご・東映アニメーション 

 ゆでたまご(原作:嶋田隆司氏、作画:中井義則氏)による漫画『キン肉マン』は、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で昭和の時代に一世を風靡した。本作では、かつてはやられ役だった超人たちが後のシリーズで驚くべき成長を遂げ、メインキャラクターとして活躍する点も魅力の1つだ。

 代表的なのが、「オメガ・ケンタウリの六鎗客編」で活躍した、ウルフマン・ベンキマン・カレクック・ティーパックマン・カナディアンマンの5人の正義超人たちである。

 そんな彼らは、スペインにあるサグラダ・ファミリアを襲撃してきたオメガマン・アリステラ率いる六人の超人(六鎗客)と対峙し、たとえ敗れながらも正義超人としての成長と意地を見せつける。昭和の連載時からなじみ深い彼らが、どれほど強くなったのかを見ていこう。

 

※本記事には作品の内容を含みます。

 

■多彩な技に驚愕! アーティストのような優美な戦いぶりを見せた「ティーパックマン」

 まずは、ヘイルマンと対戦したティーパックマンだ。彼はかつて、第21回超人オリンピックでウォーズマンに首をねじ切られ、頭の紅茶を飲まれるという屈辱的な敗北を喫している。

 しかし、再登場したティーパックマンはムキムキの肉体で首を徹底的に鍛え上げており、ねじ切ろうとするヘイルマンの攻撃も耐え抜く。さらに、ティーバッグを鞭のように振り回す「ティーバッグウィップ」は、その威力が格段に向上していた。

 ヘイルマンは冷気を操ってリングを凍らす能力を持つが、ティーパックマンは自身の熱々の紅茶を利用して、凍結したジャンプ台を作り出す。そして、ティーバッグをリングに叩きつけて凍らせたリングをスケートのように滑走してジャンプ。ヘイルマンの首と足を締め上げる新技「死のティータイム」を繰り出して優位に立った。

 だが、超人強度で劣るティーパックマンは最終的に腕力で押し切られ、凍結させられた上で首をねじ切られてしまう。

 惜しくも敗北してしまったティーパックマンだが、多彩な技と頭脳的なファイトスタイルで優美な戦いぶりを見せ、多くの読者の胸を熱くさせたのである。

■好きな言葉は捲土重来! 意地と誇りを胸に諦めない「カナディアンマン」

 次は、超人強度8000万パワーを誇る海賊の血を引くパイレートマンと戦ったカナディアンマンだ。実は、キン肉マンやロビンマスクを上回る100万パワーの持ち主である。

 第20回超人オリンピックでは、後楽園球場を持ち上げるほどのパワーを見せつけながらも、ロビンマスクの前にあえなく撃沈。続く「夢の超人タッグ編」では、スペシャルマンとのコンビをアシュラマンから「弱小チーム」と散々あおられ、「地獄のコンビネーション」によって無残な敗北を喫した過去がある。

 このように不名誉な戦績が続いていたカナディアンマンだが、パイレートマンとの戦いでは「捲土重来」という言葉を連呼しながら、スペシャルマンとの特訓で磨き上げたテクニカルレスリングを駆使し、華麗な技を次々と決めていく。

 しかし、圧倒的なパワーの差は埋めがたく、パイレートマンの返し技についていけずダウン。降伏を迫られるもカナディアンマンは「捲土重来」の精神を貫き、命をかけて立ち向かう決意を見せた。だが、背骨を真っ二つにへし折る決め技「セントエルモスファイヤー」を仕掛けられ、絶体絶命のピンチに……。

 最後は、スペシャルマンに約束を果たせなかったことを詫びながら、背骨を折られて壮絶に散った。誇りを守るために最後まで戦い抜いた彼の雄姿は印象的で、敵であるパイレートマンすら敬意を表するほどであった。

  1. 1
  2. 2
  3. 3