1971年(昭和46年)に放送が開始されたアニメ『ルパン三世』は、2026年で「55周年」を迎える。アニメ公式サイトでは、6月10日から55周年記念した人気エピソード投票企画もスタートし、大きな盛り上がりを見せている。
本作はモンキー・パンチ氏のコミック『ルパン三世』(1967年/双葉社)が原作で、テレビシリーズだけでも7作品が放送され、テレビスペシャルや映画作品などまで含めると、とんでもないボリュームを誇る。
昭和に放送されたテレビアニメシリーズだけでも、合計228話が存在している。そこで今回は、昭和にテレビ放送された『ルパン三世』3シリーズの中から、個人的に大きな衝撃を受けた「異色のエピソード」を振り返ってみたい。
※本記事には各作品の内容を含みます。
■なぜオスカル様が『ルパン』に? まさかコラボが実現した……第2シリーズ・第101話「ベルサイユは愛に燃えた」
近年のルパンでは、『ルパン三世VS名探偵コナン』や『ルパン三世VSキャッツ・アイ』といった他作品とのコラボが行なわれ、話題を呼んだ。
しかし実は昭和の時代に、すでに信じられないような大型コラボが実施されていたことをご存知だろうか。それがアニメ第2シリーズで放送された第101話「ベルサイユは愛に燃えた」の回だ。
これは『ルパン』のアニメ放送100回を記念して実施された、視聴者から募集したアイデアが元になったエピソードで、『ルパン三世』と池田理代子氏の傑作『ベルサイユのばら』が、まさかのコラボを果たした。
その物語では、マリー・アントワネットの宝冠を手に入れるため、ルパンはベルサイユ宮殿に潜入。そこで出会った“青年”オスカルとルパンは協力することに。宮殿に隠された謎を解いて念願の宝冠を手に入れるが、オスカルは宝冠を奪って逃げてしまう。
その後、ルパンとの決闘の末、正体が女性であることがバレたオスカル。彼女は宝冠についた1つの青真珠だけを譲ってほしいと願い出る。オスカルの目的は、青真珠に隠された「人間を石にする薬」を手に入れることだったのである。
ノルマンディーに存在する恋人・アンドレの石像のもとで、その薬を口にしたオスカル。そのままアンドレに寄り添い、彼の名前をつぶやきながら石と化すのだった。
ちなみに、この第101話の放映日は1979年9月17日であり、同年10月10日からはテレビアニメ『ベルサイユのばら』の放映が開始されるタイミングだった。どちらも東京ムービー新社の制作で、日本テレビ系列放送のアニメだが、オスカルの声はアニメ本編の田島令子氏ではなく、本作では二木てるみ氏が務めていた。


