■クロスギルド参加と大いなる勘違い…部下の暴走と海軍の誤解で四皇の座へ

 頂上戦争後、バギーは自身の高まった知名度と影響力を活かして王下七武海入りを果たし、「バギーズ・デリバリー」という傭兵ビジネスを立ち上げる。部下の生活を優先したせいか経営は決して順調ではなかったようだが、かつての脱獄仲間たちをはじめとする大量の人材を抱えることには成功した。

 そんな折、王下七武海制度の撤廃が世界会議(レヴェリー)により決定。彼のアジトに海軍の軍艦が押し寄せる中、突如としてクロコダイルが現れ、結果的にバギーは窮地を救われる。もちろんクロコダイルはバギーを助けようとして現れたわけではなく、単にバギーの事業に貸し付けた借金回収のためであった。

 七武海制度が廃止されたことで海軍の標的となったクロコダイルは、同じく七武海だった世界最強の剣士、ドラキュール・ミホークと手を組み、新組織を立ち上げる構想を抱いていた。その新組織「クロスギルド」になし崩し的に加わることになったバギーは、本来の力関係でいえば、クロコダイル&ミホークという超大物に食い物にされるだけの立場である。

 だが、ここでまたバギーの豪運が炸裂する。返せない借金の代償としてバギーズ・デリバリーの人員がタダ働きすることになる。そんな事情を知らないバギーの部下たちは、あの強大なクロコダイルがバギーを助け、ミホークともども従えているかのように錯覚してしまったのだ。

 バギーへの忠誠心をさらに高めた部下たちは、クロスギルド宣伝用のビラ作りをする際に、バギーが組織のトップでクロコダイルとミホークはその部下のように見えるポスターを作り、世界中へ発信してしまう。

 この屈辱的な状況にクロコダイルとミホークは激怒したが、結局面倒事を押しつけるためにバギーをお飾りのトップとして据えた。

 それを見た海軍側も、元七武海の実力者2名を従えるクロスギルドの総帥としてバギーを認識。その結果、四皇2名を討ったルフィ、ロー、キッドの懸賞金30億をも上回る31億8900万ベリーという懸賞金がバギーにかけられたのである。

 こうして思わぬかたちでシャンクスと並ぶ、新たな四皇の一角へとのし上がったバギー。第1082話では、かつて捨てたはずのラフテルに行くという夢に火がつき、電々虫を使って「取りにいくぞォ“ひとつなぎの大秘宝”」と高らかと宣言するのだった。


 いまだバギー個人が四皇にふさわしい戦闘力を持っているようには見えないが、恐ろしいほどの強運とカリスマ性、そして大将緑牛が言う「望んでも得難い力」である影響力だけでここまで成りあがったのは、もはや1つの才覚とすらいえるだろう。

 バギーの歩みをあらためて振り返ると、要所要所で幸運が絡み、その結果彼についてくる人物と影響力が増すという奇跡の好循環が生じたことがよく分かる。

 そして、とうとう四皇にまで上り詰めたバギーが海賊王になりたいと宣言した今、最終章において重要な役回りを担う可能性は極めて高い。その時、彼の豪運はどのように作用するのだろうか……。

 

■クロスギルド設立の経緯をチェック

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