■インペルダウン脱獄から頂上戦争へ…恐怖の連続をすり抜けた強運
バギーの運命が大きく動いたのは、主人公モンキー・D・ルフィが義兄のエースを救うべくインペルダウンへ潜入した一件がきっかけであった。
ルフィに偶然巻き込まれるかたちで脱獄計画に加わることになったバギーは、インペルダウン最強の署長・マゼランと対峙する羽目になる。猛毒を操るマゼランは接触した者を確実に死に追いやる圧倒的な実力者であり、本来であればバギーどころか、ルフィですら生き残れるような相手ではなかった。
しかし、ここでも運がバギーの味方をする。脱獄による混乱の鎮圧に向かうマゼランは、脱走者の行く手を阻むために毒の壁を設置していた。それで万事休すかと思われた時、突如監獄に乱入してきた黒ひげが自身の能力で毒の壁を除去したのだ。
そんなことは知らないバギーは、なぜか毒の壁が消えていることに驚きつつも、これ幸いと歩みを進める。その後、他の脱走者たちの奮戦もあり、バギーは大脱獄を成功させるに至ったのだ。
続くマリンフォード頂上戦争では、さらなる幸運が重なった。脱獄時、共に行動した囚人たちは、海軍本部へ向かう途中でバギーがかつてロジャー海賊団にいた事実を知る。
その経歴を事実以上に重く受けとめた海賊たちは、バギーのことを大海賊として認識。本来バギーよりも高い懸賞金がかかった凶悪海賊たちすら彼に心酔し、従うようになる。
その後、不本意ながら参戦した頂上戦争では、白ひげや赤犬といった超大物が激突する修羅場においてバギーへの注目度が異常なまでに高まる。元囚人たちが「キャプテンバギー!」と声援を送る姿が、電々虫経由で世界中に中継され、彼のカリスマ性は一気に爆上がりした。
決定的だったのは、戦場にいた大物たちとの直接対決を見事に回避できたことだ。そして白ひげとの共闘、ルフィらを赤犬の追跡から偶然救い、赤髪のシャンクスとは親しげなやりとりも見せたバギー。
そのすべてが偶然の産物だったが、結果的に戦争後、彼の知名度は大幅に高まり、元ロジャー海賊団の船員という箔が、海賊界において絶大な影響力を誇るカリスマへと昇華されたのである。


