4月から放送がスタートした春ドラマも少しずつ物語が動き始め、それぞれの作品が盛り上がりをみせている。そんななか、じわじわと視聴者の心を掴んでいるのが『銀河の一票』だ。
政界を追われた元秘書が政治素人のスナックのママを都知事にすべく奔走する、というユニークな設定に、現実社会にも通じるテーマを織り交ぜた本作。野呂佳代さんが演じる月岡あかりが紡ぐ真っ直ぐな言葉の数々に、心を動かされたという視聴者も多いのではないだろうか。
5月11日に放送された第4話では、出馬を決めたあかりと黒木華さん演じる星野茉莉が本格的に都知事選に向けて動き出し、2人を取り巻く関係者の顔ぶれも一段と色濃くなってきた。中でも特に、五十嵐隼人役で強いインパクトを放った俳優・岩谷健司さんに注目が集まっている。
※本記事は『銀河の一票』第4話までの内容を含みます。
■頼りがい抜群のガラさんに「色々聞きたい」の声続出
茉莉の情熱を受け、出馬を決めたあかり。茉莉は政治のことを何も知らない彼女にあれこれと知識を叩き込み、“チームあかり”のためにある男を選挙参謀として引き入れることを画策する。
その人物は、かつてテンサウザンドと呼ばれ「選挙を仕切らせたら負け知らず」と称されていた五十嵐隼人だ。彼は茉莉の父・鷹臣の元秘書でもあった。だが茉莉同様、ある出来事をきっかけに政界を離れてしまい、現在は “よろず困りごと相談所”を開いて生活困窮者や法的手続きに悩む人々の相談役をしていた。
借金の取り立てに悩む男性や、自身の死後のペットの行く末を案じる老婆……。訪れる人々の事情は様々だが、彼らに対する五十嵐の眼差しはどこまでも温かい。そして、相手の状況を即座に見極め、補助金や助成金の活用、適切な相談先や各種手続きについてテキパキと的確なアドバイスをしていく。
もし本人が動けない場合は申請の代理まで引き受けるというその万全なサポート体制は、かつて政界の修羅場をくぐり抜けてきた男の確かな実力を物語っており、相談者にとってのこれ以上ない安心感に繋がっている。
そして、この五十嵐を演じる岩谷健司さんの佇まいがとにかく素晴らしい。一見したところどこにでもいそうな気のいいおじさんでありながら、法律の知識を淀みなく語る強い口調には「この人に任せれば大丈夫だ」と思わせる説得力が満ちている。政界追放というどん底を味わい、弱者の痛みがわかるようになったからこそ確立された五十嵐の深みと人間味を、岩谷さんは見事に引き出していたと言えよう。
作中でも多くの人々が「ガラさん」と慕い絶大な信頼を寄せていたが、現実にもこんな風に寄り添ってくれる人が身近にいてくれたら、どれほど心強いだろうか。SNSでも視聴者から「こんな人が近所にいてほしい」「頼もしすぎる」といった共感の声が続出していたのも納得だ。


