■「ブロックセット」と「ジャイロセット」、どんなゲームだった?

 私は当時、ロボット一式を持っていました。ファミコンを買った時期が高校卒業前くらいと遅くて、もうバイト代を自由に使える年頃でしたからね。何をどう遊ぶのか気になって、『ブロックセット』も『ジャイロセット』も買ったんです。

 ファミコンでどうロボットで遊ぶのか、仕組みはこうです。

 ロボットはテレビの前に置きます。ファミコンにカセットを差して電源を入れると、テレビにゲーム画面が表示されるので、プレイヤーはコントローラーを操作して、ロボットを動かす指示を出します。

 すると、テレビ画面から信号が出て、それをロボットが受信して動くんです! 基本的なシステムは2つのセットとも同じです。

 『ブロックセット』のほうは、ロボットにブロックを5つセットします。画面には、「ブロックをこの位置へ移動せよ」みたいなお題と、ロボットに指示を出すためのキーボードが表示されていて、プレイヤーはコントローラーを操作して指示を出します。それを受信したロボットが、お題通りの行動をすれば得点が入る、みたいな遊びです。

 すごい仕組みだとは思うんですけど、手でやればなんでもないことをわざわざロボットにやらせるのか……。その面白さが当時の私にはちょっとわかりませんでした(笑)。

 『ジャイロセット』のほうは、ロボットにコマをセットします。コマに連動して、ゲーム画面上のゲートが開いたり閉じたりするので、ロボットに指示を出して開閉し、自動的に歩くキャラクターのアシストをする……たしか、そんな遊びが何種類か入っていました。

 スーパーファミコンの『マリオとワリオ』(任天堂/1993年)というゲームをご存じですか? バケツをかぶって前が見えないマリオを、マウスでアシストしてゴールへ導くパズルゲームだったんですけど、『ジャイロセット』のゲーム性とちょっと似ているんですよ。「このアイデアが活かされているのかな」なんて勝手に想像したりしました。

 今気づいたんですが、テレビの画面から周辺機器が信号を受信するって、『ファミリーコンピュータ専用 光線銃シリーズ』と同じ仕組みですよね。ということは、光線銃と同じく、ブラウン管のモニターじゃないと遊べないんじゃないでしょうか。

 かつてのガンシューティングゲームが液晶テレビで遊べないことは有名ですけど、ロボットまで遊べないとは……さすがに誰も気づきませんよね(笑)。

 

※ソフトの値段や状態などは取材時のものです。

【プロフィール】
大竹剛(おおたけ・つよし)
「レトロゲーム」に造詣が深い“元ドット絵職人”。ゲームメーカー「テクノスジャパン」で、主に『くにおくん』シリーズにドッターとして参加。現在は「ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店」で店長を務める。本人もレトロなゲームのコレクター。

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