■トライダガーX、無念の大破

 プロトセイバーJBで敗れた大神博士は、次なる刺客として沖田カイを送り込む。そして彼が操るのが、バトルマシン・ビークスパイダーだ。漆黒のボディに、クモの巣のような模様をまとったデザインが印象的である。

 ビークスパイダーの武器は、マシンのフロント部分に発生する「空気の刃」。劇中、この空気の刃はミニ四駆だけでなく、なんと金属や樹木まで切断してみせた。その危険性からか、カイはマシンを取り扱う右手に金属製のグローブを装着しており、このグローブがどのような素材でできているかは不明だ。

 アニメにおいて、カイとビークスパイダーによる破壊シーンは、サマーレース決勝で起こる。ビクトリーマグナムに空気の刃が迫るなか、星馬兄弟のライバルで友人でもあるクールなミニ四駆レーサー・鷹羽リョウは愛機トライダガーXを盾にしてマグナムをかばった。その結果、リョウのマシンはビークスパイダーに一刀両断されてしまうのである。

 ふだんはクールなリョウだが、無残な姿となったトライダガーXに涙する描写があり、視聴者の悲しみを誘った。ただしこの後、トライダガーは夢の新素材「ZMC」を用いて、ネオトライダガーZMCに生まれ変わり、ビークスパイダーにリベンジを果たすことになる。

■大神博士の最高傑作・レイスティンガーが残した衝撃

 やがて大神博士も、新素材ZMCを入手することになる。そして、自身の最高傑作として完成させたバトルマシンがレイスティンガーだ。同マシンは大神博士の教え子たちのなかでも特に冷徹な少年・土方レイの愛機として、星馬兄弟たちの前に立ちはだかることとなる。

 レイスティンガーは、レイの指輪型コントローラーから出る赤外線を追尾することが可能。狙った相手のマシンに正確に接近し、確実に破壊する。武器はマシンの名前にもなっている「毒針」で、マシン前方に突き出す強力なニードル(針)で、マシンの心臓であるモーターを破壊してしまう。

 そして、アニメでその毒針の犠牲になったのが、星馬豪のビクトリーマグナムだ。豪は沖田カイたちの挑発に乗って勝負することになるが、完成したばかりのレイスティンガーが豪のマグナムに襲いかかる。その後、ビクトリーマグナムは必殺技「マグナムトルネード」の最中に毒針で襲われ、粉々に破壊されてしまった。

 あまりにも悲惨なマシンの姿に、豪はしばらく現実が受け入れられない様子で、バラバラのパーツをかき集めて「まだ走れるよ……」と嘆く。その切なすぎる姿は、当時の子どもたちに大きな衝撃を与えた。

 このとき頼りの土屋博士も不在で、豪は土屋研究所で暮らしていたJとともに、新たなマシンの開発に取りかかることになるのであった。


 今回は、一時代を築いた『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』の中で、当時の子どもたちのトラウマとなった衝撃的なシーンを振り返った。当時夢中になった筆者も、思い入れの強いマシンが容赦なく破壊される展開に胸が痛くなったが、その後ニューマシンが発表されるたびに買いに走ったのもいい思い出だ。

 

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