歴代『ガンダム』“やられ役”ザクに破壊された「悲しきガンダム」たち 旧ザクに負ける大失態も…!?の画像
ガンプラ「MG 1/100 ガンダムNT-1 Ver.2.0」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

 テレビアニメ『機動戦士ガンダム』の第1話では、ジオン公国軍のモビルスーツ(MS)・ザクが、サイド7のコロニーを襲撃。ガンダムに乗り込んだ主人公のアムロ・レイが、そのザクを撃破するというヒロイックな幕開けで物語が始まる。

 初めてMSに乗ったアムロが勝ててしまうほどガンダムとザクには大きな性能差があり、この時点で「ザク=やられ役」というイメージを抱いた視聴者も多いのではないだろうか。

 初代ガンダムの舞台である「一年戦争」には、さまざまなスピンオフや外伝作品が存在しており、そちらでもさまざまな「ガンダムVSザク」の激闘が描かれている。

 そして、中にはザクによって破壊されたガンダムまで存在したことをご存知だろうか。

 今回は一年戦争の裏側で起きた「ガンダムVSザク」の戦いに注目し、さまざまな理由でザクに破壊されてしまったガンダムたちを取り上げてみたい。

 

※本記事には各作品の内容を含みます。

■ニュータイプ専用の最新ガンダムが被った大きな被害

 OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』では一年戦争の末期を舞台に、サイド6の「リボーコロニー」に持ち込まれた新型機「ガンダムNT-1」を巡る戦いが描かれた。

 ガンダムNT-1、通称“アレックス”は地球連邦軍が「ニュータイプ」のパイロットのために開発した最新鋭のガンダムで、高い反応性と機動性が特長。リボーコロニーでの最終調整後、ニュータイプとして頭角を現していたアムロに引き渡される予定だった。

 そのアレックスの奪取を目論むジオンの特殊部隊「サイクロプス隊」は、コロニーに潜入するも失敗。すぐさま強襲用MS「ケンプファー」で破壊を狙ったが、軽微なダメージしか与えられずに作戦は失敗に終わる。

 そしてサイクロプス隊唯一の生き残りとなったバーナード・ワイズマン、通称“バーニィ”は、ジオンによるサイド6への核攻撃を阻止するため、単身でアレックスを破壊しようと奮闘する。

 ザクII改に乗ったバーニィは、お手製のトラップを仕掛けた森林地帯にアレックスを誘い込み、ゲリラ戦を展開。一方、コロニー内での戦闘ということで、アレックスは大火力の武器が使えず、ケンプファーを仕留めた腕部ガトリング砲も先の戦いで片腕分の弾薬を使い切ったままであった。

 そして、そのアレックスの右腕のガトリング砲は、バーニィの巧妙な奇襲によって早々に破壊されてしまう。

 こうしてアレックスとザクII改は近接戦闘に突入。アレックスのビームサーベルはザクII改のコックピット付近を貫いたが、それと同時にザクII改のヒートホークがアレックスの頭部を斬り飛ばした。

 相打ちのような状態になった両機は、ともに行動不能に。ザクII改のコックピットで戦死したバーニィは、「ミンチよりもひどい」状態だと告げられた……。

 アレックスのパイロットは比較的軽傷で済んだが、機体の損傷は激しく、結局一年戦争が終わる前にアムロのもとに届けられることはなかった。

■旧ザクに負けた究極のガンダム!?

 プレイステーション2用ゲームソフト『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』(バンダイ)では、ジオン公国軍の特殊部隊「闇夜のフェンリル隊」の活躍が描かれている。プレイヤーは闇夜のフェンリル隊の指揮官となるが、劇中でボス級の敵として登場するのが「ガンダム6号機(RX-78-6)」、通称“マドロック”だ。

 マドロックはアムロが乗ったガンダムの兄弟機であり、弱点でもあったビーム・ライフルを打ち尽くした後の火力低下を、肩部に備えたキャノン砲によって補っている。

 『週刊ガンダム・モビルスーツ・バイブル 150号』(デアゴスティーニ・ジャパン)によれば、マドロックは熱核ホバーによる機動力向上が図られており、「陸戦仕様のガンダムとしては究極」と高く評価されている。

 しかし、そんなマドロックは闇夜のフェンリル隊の攻撃によって破壊されてしまう。特に小説版では、闇夜のフェンリル隊の隊長であるゲラート・シュマイザー専用のザクIによって撃破された。

 一応ゲラート専用ザクIは、指揮官用にカスタムされた機体。『SDガンダム GGENERATION GENESIS』(バンダイナムコエンターテインメント)の解説によれば、現地改修によって通常のザクIとはまったく別の機体となっており、フェンリル隊の中でも火力は最強だという。

 また、ザクIのパイロットであるゲラートは視神経を負傷していたが、ジオン軍の精鋭部隊の隊長を務めるほどの凄腕であり、マドロックに搭乗した若きパイロット「エイガー」との経験の差は歴然であった。

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