■十二鬼月の能力とは? 普通の鬼とは格が違う!
十二鬼月になると、普通の鬼ではできないことができるようになる。その1つが、人間を鬼へと勧誘する権限だ。
実際に、当時上弦の陸だった童磨は、遊郭街で死の淵にいた妓夫太郎と堕姫(人間時代の名は梅)を見つけ、「可哀想に」と自分の血を分け与え、鬼になるよう勧誘している。
だが実は、上弦の鬼たちの血には、無惨のように人間を直接“鬼化”させる能力はない。彼らが血を与えた人間が鬼となるには、最終的に無惨からの承認が必要で、いわば“承認制”のシステムであった。
そのため、童磨も妓夫太郎と堕姫に「“あの方”に選ばれれば鬼となれる」と伝えており、無惨が見込みのない人間を鬼にするつもりがさらさらない、徹底した選別思想を持っていることがよく分かる。
この鬼への勧誘は上弦の鬼のみに許された行為だったが、下弦の鬼にもイレギュラーな存在がいた。それが、下弦の伍・累だ。
無惨のお気に入りだった累は、自身の血を他の鬼に与えることでその鬼の見た目を変え、蜘蛛の能力を付与する力を許可されていた。無惨や上弦の鬼のように人間を鬼にする能力ではないが、血を使って“偽りの家族”を作ることを特別に許されていたのだ。
さらに、上弦の鬼は自分より下級の鬼と脳内で対話したり、視覚を共有したりする能力もある。もちろん、無惨が許容する範囲でのものだったが、この能力を使って童磨が猗窩座に執拗に絡み、忠実だった猗窩座がたった1度だけ無惨に苦情を申し立てたという裏話も明かされている(『鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐』より)。
階級が絶対的な意味を持つ「十二鬼月のシステム」。あらためて見てみると、無惨らしい実力主義を反映したものであったといえるだろう。
最終決戦を描く劇場版の第1作目『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』がロングランヒットを飛ばし、続編が待ち遠しい『鬼滅の刃』。ぜひこの機会に「十二鬼月」に注目しながら、本作を振り返ってみてはいかがだろうか。
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