■PCエンジン屈指の高額ソフト「マジカルチェイス」とは
さて、PCエンジンにも有名な高額ソフトがあります。まずは『マジカルチェイス』(パルソフト/1991年)。私は遊んだことがないのですが、魔法少女が主人公の横スクロールシューティングのようです。当店では現在、ケースと説明書のついた完品で19万8000円(税込)で販売中です。
発売元があまり聞いたことのない会社ですし、出荷数自体が少なかったんじゃないでしょうか。でも、開発した会社は有名な「クエスト」なんですよね(※スーパーファミコン用『伝説のオウガバトル』(1993年)などを開発・販売)。
ほとんど見かけることのないレアタイトルで、いま置いている商品はハードオフの「オファー買取」に出品されたものです。ユーザーさんが店舗に出向かずとも、アプリと宅配便で買取が完結するシステムなんですが、複数の店舗が買取を希望する中、どうしても欲しかったので、無理をしてだいぶ高い価格を提示してしまいました(笑)。
高額ソフトといえば、もうひとつ、『コリューン』(ナグザット/1991年)という横スクロールシューティングも有名です。以前、ケースや説明書がない、HuCARDのみの状態で5万円ほどで販売していましたが、売れちゃいました。完品だと10万円は超えるでしょうね。
この2タイトル以外にも、PCエンジンの有名なレアソフトはあります。ひとつは『将棋データベース 棋友』(セタ/1995年)。「CD-ROM2」よりも性能を強化して1991年に発売された「SUPER CD-ROM2」用のソフトです。もうひとつは『秋山仁の数学ミステリー 秘宝インドの炎を死守せよ』(日本放送出版協会/1994年)という、やはりSUPER CD-ROM2のタイトルです。
どちらもPCエンジン全盛期を過ぎてだいぶ経ってからの発売で、もともと出荷数が少なかったのでしょう。さらに『秋山仁の数学ミステリー』のほうは、調べてみるとゲームショップではなく書店で取り扱われていたらしいんですよね。この2タイトルは、私が知る限り、ハードオフ全体でも数回しか扱ったことがなく、私自身、一度も見たことがありません。
※ソフトの値段や状態などは取材時のものです。
【プロフィール】
大竹剛(おおたけ・つよし)
「レトロゲーム」に造詣が深い“元ドット絵職人”。ゲームメーカー「テクノスジャパン」で、主に『くにおくん』シリーズにドッターとして参加。現在は「ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店」で店長を務める。本人もレトロなゲームのコレクター。


