ハードオフ大竹店長も「一度も見たことない」…PCエンジン「幻のソフト」の正体 価格10万円超えは必至!?【ハードオフ大竹店長の「レトロゲームちょっといい話」】の画像
『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』大竹剛店長(写真/ふたまん+編集部)

 数万円から数十万円の値段がつくこともある「レトロゲーム」の世界。そんなソフトがズラリと揃う『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長にして、自身も大のゲームコレクターである大竹剛氏が、毎回1本のソフトを語るこの連載。今回、ショーケースに並ぶソフトの中から取り上げるのは——?

■ハイクオリティなアーケード移植タイトルがいっぱいのPCエンジン

ハードオフ大竹店長の「レトロゲームちょっといい話」第43回

 

 『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長、大竹剛です。私はもともと、大好きなアーケードゲームを家で遊べるという点に、家庭用ゲーム機の価値を見いだしていたところがありました。だから、アーケードゲームがハイクオリティでたくさん移植された、「PCエンジン」(NECホームエレクトロニクス/1987年)というハードは大好きでしたね。

 以前お話したセガの『アウトラン』も、NECアベニューが移植していて、いい出来だったんですよ。同じくNECアベニューが移植した『スペースハリアー』なんかもよく遊びました。ソフトはカセット型ではなく、「HuCARD」という薄いカード型カートリッジでした。それをCDケースに収めて販売していて……私は全部集めたいと思ったくらいです。無理でしたけど(笑)。

 その後、PCエンジンは「CD-ROM2(シーディーロムロム)」(1988年)という、CD-ROMの大容量ゲームが遊べる拡張機器が発売されました。私は発売日に、カプコンの『ストリートファイター』の移植版である『ファイティングストリート』(ハドソン/1988年)と一緒に買いました。ところが不良品だったようで、読み込みができなくて……。すぐに対応してもらったのを覚えています。

 当時はCD-ROMゲームの創世期だったのでいろいろあったんでしょう。それでも、NECの技術力はさすがだと思います。というのも、その後、CD-ROMを採用した家庭用ゲーム機がいくつか出ましたよね。いま店頭に持ち込まれた際に、読み込みできないものが多いんですが、分解してみると個体差のすごいハードもあるんです。

 その一方でCD-ROM2は修理がカンタン。CDが読めない理由の9割以上が、ある一か所の歯車の損傷が原因なんです。それだけ設計が素晴らしく、だから故障の原因を特定するのも容易になっているんだと思うんですよね。

 そうそう、のちにPCエンジンには、「PCエンジンGT」(1990年)という携帯用ゲーム機バージョンも発売されました。このハード、HuCARDをそのまま差して遊ぶことができたんです! PCエンジンのゲームを外で遊べるというので、よく持ち歩いていましたね。

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