■人造人間16号が「失敗作」と見なされた理由に驚愕
人造人間16号は、自然や動物を愛する優しい性格ながら、孫悟空の抹殺命令だけは頑なに貫こうとした大柄でモヒカンヘアの人造人間。実は彼には、ドクター・ゲロの息子「ゲボ」をモデルに造られたという設定がある。
『ドラゴンボール フルカラー 人造人間・セル編』に収録された「ドラゴンボール 龍球問答 鳥山明先生がお答え!!」のコーナーにて、鳥山先生は「16号のモデルになったのは、その昔若くして死んだゲロの息子です」とコメント。
レッドリボン軍の上級兵士だったゲボは、敵との戦闘で撃たれて死亡。ゲロの息子への強い想いが造り出したのが、強力なパワーを持つ人造人間16号というわけだ。
しかも息子がモデルだけに、戦闘で壊したくないというゲロの意識が反映されてしまい、16号は穏やかな性格に。そのため「失敗作」になったという。
実際漫画の中でも、ゲロは人造人間15号までは処分していたが、なぜか失敗作のはずの人造人間16号はいつまでも残していた。そのあたりを17号と18号にツッコまれた際、ドクター・ゲロは「そのうち造りなおすつもりだったんだ…!!」と語っていたが、その裏側にはモデルとなった息子への特別な感情があったのかもしれない。
このあたりのドクター・ゲロや息子のゲボの話が掘り下げられたら、人造人間16号に対する見方もかなり変わってくるだろう。個人的には、息子を失いレッドリボン軍まで壊滅させられたゲロが、あのようなマッドサイエンティストに堕ちていく様を漫画で読んでみたかった。
ちなみに2018年に発売された対戦格闘ゲーム『ドラゴンボールファイターズ』には、ドクター・ゲロの妻をベースにして造られた人造人間21号も登場する。
2026年の秋からは『ドラゴンボール超(スーパー) ビルス』が放映予定で、さらに新作アニメ『ドラゴンボール超 銀河パトロール』も控えている。
不朽の名作『ドラゴンボール』は原作漫画が終わってからも新しい作品が生まれており、これまであまり語られてこなかったキャラクターたちにスポットが当たることも期待したい。
■今こそ傑作『ドラゴンボール』を再チェック



