■これぞアニメのなせる業!『グノーシア』第2クール

 次に、昨年の秋アニメから引き続き第2クール目が放送された『グノーシア』を挙げさせてください。

 原作はインディーゲームで、SF世界を舞台に、14人の登場人物達と共に“人狼系ゲーム”を通して謎を解き明かす物語です。今回は前回の第1クールから一転「真相編」が放送され、ルールも役割も多種多様になり複雑だったと思うのですが、いやはや“メディアミックス”とはかくあるべしと思いましたね。

 そもそも原作のゲームが素晴らしいという大前提があるんですが、ゲームではタイムリープを100回繰り返し、何度も失敗しながら謎解きをする……という流れになっていて、あれをアニメでどう表現するのか? という点がファンにとっても気になるポイントだったと思います。

 それで、結末をどうするのかな? と見ていたら、ゲームと違う結末が描かれたんですよ。しかも、最終話で1話から続いていた伏線をしっかり回収していて、あれはアニメだからこそできた構成だったと思います。これしゃべっちゃうとえげつないネタバレになるので、もう見てくださいとしか言えない。

 今回の『グノーシア』のように、原作をアニメーションとして違う形に昇華するのは今後も増えると思います。少し前に『あしたのジョー』を原案とした『メガロボクス』が放送されましたが、あれもすごく面白かった。話の中心には「ジョー」がいるんですが、同じ作品でありながら違う解釈を与えてくれるアニメはいいですよね。

 もちろん、そういうのってとかく賛否両論になりますし、『グノーシア』も正直始まる前は「絶対無理だろ」って思っていましたが、物語もテンポがよく、1話20分ほどのアニメ尺で、キャラクターの魅力も存分に出ていました。まだ見ていない人は、まず、アニメを見てみて、好きだなと思ったらぜひゲームもやってほしいです。

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