『鬼滅の刃』再放送第3話「作中イチのイケメン?」たった数分しか登場していないのにインパクトが強すぎた“錆兎”という男の画像
『鬼滅の刃』4[DVD](アニプレックス)©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 2026年4月19日、『竈門炭治郎 立志編』第3話「錆兎と真菰」が放送された。現在、フジテレビ系にて毎週日曜日朝9時半より全話再放送中の『鬼滅の刃』。今回のエピソードは、すでに『柱稽古編』を視聴済みのファンにとって、物語の答え合わせになるような回だった。

※本記事には『鬼滅の刃』の内容を含みます。

■「メインキャラじゃないの!?」圧倒的な存在感を放った錆兎の姿

 今回の第3話は、竈門炭治郎が「鬼殺隊」最終選別に合格するため、隊士の育手である鱗滝左近次から修行を受けるという内容。前半では『週刊少年ジャンプ』連載の漫画らしい無茶な稽古シーンが描かれ、後半では狐の面をつけた謎の少年・錆兎(さびと)たちの登場、半年かけて巨大な岩を斬る炭治郎の姿が描かれた。『鬼滅の刃』を象徴する「全集中の呼吸」という単語が初めて登場したのも印象的だった。

 LiSAによるオープニングテーマ「紅蓮華」では、炭治郎の軌跡が時系列順に登場するようになっており、そこには炭治郎が錆兎との修行で斬ることになったしめ縄と、それに吊るされた紙垂(しで)がついた岩も出てくる。

 本来、しめ縄は神聖な場所と現世を分ける結界を意味するものであり、一瞬だけ登場する錆兎と真菰(まこも)の存在を象徴しているようだ。炭治郎の人生で出会うべくして出会った、戦いの礎のような存在がこのふたりということだろう。錆兎は実戦を通じた厳しさを、真菰は技術や全集中の呼吸のコツを説き、炭治郎を高みへと導いた。

 さてその錆兎だが、気合いの入ったキャラクターデザインに加え、男らしく責任感のある性格など、すべてにおいてメインキャラと言わんばかりの風格をまとっている。当初、錆兎がメインで登場したのは後にも先にもこの回だけという事実に、多くの人が驚いたはずだ。たった1話の登場ながら、それほど彼のインパクトは強烈だった。

 中でも、炭治郎が錆兎の面を割った時の「泣きそうな、うれしそうな、安心したような笑顔」には胸が締めつけられる。錆兎は、鱗滝のもとで修行に励んだ者全員の前に姿を現したのだろうか。もし、深く交流しながらも生きて帰ってきたのが炭治郎だけだとしたら辛すぎる……。

 また、ともに何か月もかけて修行をしても、最後まで岩を斬れなかった弟子もいただろうか。そんなことを、つい想像してしまうエピソードである。

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