2026年4月17日、TBS系列金曜ドラマ枠にて『田鎖ブラザーズ』の放送がスタートした。
1995年4月26日、両親を何者かに殺害された田鎖真(岡田将生さん)・稔(染谷将太さん)兄弟。事件は犯人が捕まらないまま、2010年4月26日で時効を迎えた。さらに皮肉なことに、翌日の27日に凶悪事件の時効を撤廃する法案が成立し、 “たった2日”の差で対象から外れてしまった。
そして2026年。癒えぬ悔しさと悲しみを胸に、真は刑事、稔は検視官として活躍しており、それぞれの立場から事件と向き合いながら両親殺害事件の真犯人を追う。本作はそんな兄弟の姿を描く本格クライムサスペンスだ。
プロデューサーが『アンナチュラル』や『最愛』などの名作サスペンスを手がけた新井順子さんということで、放送開始前から期待の声が高かった本作。第1話ではシリアスな轢き逃げ事件や過去の事件の謎が描かれ、その重厚な雰囲気に視聴者は早くも惹き込まれている。
※本記事にはドラマ『田鎖ブラザーズ』第1話の内容を含みます。
■今後の鍵?過去の事件とつながる“3人の登場人物”
第1話では、兄弟を取り巻く個性豊かな登場人物が数多く登場した。彼らが現在・過去の事件にどう絡んでくるのかも、今後の大きな見どころとなりそうだ。中でも視聴者の間で注目を集めているのが、「両親殺害事件のキーパーソン」と考えられる3人の人物である。
1人目は、山中崇さん演じる町中華「もっちゃん」の店主・茂木幸輝だ。心に傷を負った兄弟を見守り続けてきた茂木は、30年以上経った今も彼らの心の拠り所の1つとなっている。
兄弟の母・田鎖由香は、生前「もっちゃん」でパートとして働いていた。そのため、茂木は夫妻についてもよく知っていたと考えられ、「事件にかかわる重要な情報を知っているのではないか」と予想する声が上がっている。同時に、真と稔にとっては“兄”のような存在であり、現段階ではひたすら善良な人間に見えることから、「犯人だったら立ち直れない」と今から心配している視聴者も少なくない。
2人目は、井川遥さん演じる情報屋兼質屋店主・足利晴子である。本編ではまだ詳しく描かれていないが、彼女は31年前の事件後に兄弟と知り合い、彼らを気にかけてきた“幼なじみ”だという。
第1話でも真の依頼を受けて事件の重要な情報を提供していたが、兄弟と知り合った経緯を含め、今後さらに存在感を増していくことは間違いないだろう。“元新聞記者”という経歴を持つ上、茂木の「やっと居場所がわかったんだから」という発言から、一時期行方知れずだったことがうかがえるのも意味深だ。なぜか稔とは会っていない様子であるのも含め、事件と深く関係している可能性が高い。
そして、現時点で最もミステリアスな重要人物が、ずんの飯尾和樹さん演じるノンフィクション作家・津田雄二だ。津田は事件当日の昼間、兄弟の父・朔太郎のもとに“取材”に来ていた。
室内からその様子を覗いていた真の回想から見るに、津田は以前にも朔太郎に会いに来ており、取材を拒否され続けていたようだ。そんな中、気になるのが、津田が発した「田鎖さんも港まで運んでたじゃないですか」という言葉だ。
朔太郎は当時、「辛島金属工場」に勤めていたが、この言葉が意味するものはいったい何なのだろうか。SNSでは、「工場が裏で違法なものを製造し、港へ運んでいたのでは」「津田が犯人説ある?」など、早くも考察が白熱している。
津田は「また夜うかがいます」と言い残しており、その日の夜に両親は殺害された。果たして彼は本当に来たのか。もし来ていたとすれば、何かを目撃しているか、あるいは事件そのものに関与している可能性も否定できない。
兄弟は津田の行方を追い続けているが、まだその足取りはつかめていないようだ。本当に犯人だとすればあからさますぎる気がするが、いずれにせよ彼は確実に何らかの情報を知っているわけで、重要な存在になっていくことは間違いないだろう。
さらに、両親の遺体発見までの経緯の中にも、多くの謎が残されている。事件当夜、消防車やパトカーのけたたましいサイレンの音で目を覚ました真は、フードを被った犯人が逃走する姿を2階の子ども部屋から目撃。その際、犯人はたまたま遭遇した少女に切りかかっている。そして家の中では腕を切られた稔が「痛いよ」と助けを求め、両親はすでに絶命していた……。
犯人を正面から目撃したあの少女はどこにいるのか、なぜ稔は腕を切られただけで済んだのか、サイレンはどこから鳴っていたのか。気になる謎は数多いが、愛する両親を殺された兄弟の痛みと憎しみを思うと、一刻も早い真相解明を願わずにはいられない。
また、第1話では、真たちが担当していた轢き逃げ事件の被害者・牧村智が偽名であり、過去に高校生を自殺へ追い込んだとされる男・大河内淳だったことが判明。さらに、牧村を轢いて過失運転致死で連行された野上昌也がその高校生の父親であったことも明らかとなり、不慮の事故が実は巧妙に仕組まれた復讐劇である可能性が浮上した。
この事件が過去の両親殺害事件とどう関わるのか、あるいは無関係なのか。第2話では、現在の事件の核心に迫ると同時に、過去の事件のさらなる謎も展開されていくことだろう。警察官という立場になった兄弟が、両親殺しの犯人をどのように裁き、“復讐”を果たすのか。今後の展開から目が離せない。
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